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アドリブ練習のフレーズ作り~コードトーンからコードトーンへ~

 

どうも、大沼です。

 

前回、今年(2015年)は実戦的な記事を増やしますよ、
と言う宣言をしましたね。

 

その第一弾として、少し前の記事からの続き物として、
アドリブ講座をやっていこうかと思います。

 

これまでの様な、スケールや理論の解説も
折を見て挿んでいくつもりですが、恐らく今後は
こんな感じで実戦的な記事が増えていくでしょう。

 

もし、何か他に『こういうこと知りたいんですけど』と、
質問や疑問などがあれば、問い合わせページなどから、
メッセージを送ってください。

 

 

 

ではまずは、復習からいきましょう。

 

 

前回のアドリブ解説の内容をざっくりまとめると、

アドリブ練習のスタート段階では、
即興的にピロピロやるよりも、フレーズをキチンと作って、
それをいつでもちゃんと弾けるようにしておこう

という事でしたね。

 

もちろん、それしかやってはいけない、と言う事ではなく、
気のおもむくままに弾いてみて、そこから発展させていく練習「も」します。

 

ただ、そればっかりやってると、初めの内は本番(ライブやセッションなど)で
中々プレイが安定しないと思うので、

『いつでも上手く弾ける“得意フレーズ”をストックしておくと安心』

って事です。

 

それらを踏まえた上で、今回は、いざ練習を始めた時、
恐らく出てくるであろう疑問、

『フレーズ作れっつっても、どうやって作ったらいいねん』

と言う部分に対する、フレーズ作りの方法論を学んでいきましょう。

 

 

 

具体的にはどんな事をするのかと言うと、タイトルにもある様に、

『アドリブ時にバックで鳴っているコードの
コードトーンで始まり、コードトーンで終わる』

そんなフレーズ(メロディー)を作っていくやり方です。

 

 

では、いきましょう。

 

 

1、アドリブを練習したい楽曲(もしくはコード進行)の確認

 

さて、このブログをずっと読んでいるあなたならば、当然の様に、
ほぼ全ての音楽には調性があり、何かしらの楽曲を演奏するときは、

key、スケール、ダイアトニックコードの確認(把握)

が必要であることがわかっていると思います。

 

これらは、聴いている人、演奏している人、両者にとっての
共通のルールや枠組みみたいなものになりますよね。

 

このルールが設定されている事によって、
人間が聴覚で“心地よい”と感じる範囲から
演奏がはみ出さない様になるわけです。

(※意図的に外そうとしなければ)

 

 

key、スケール、ダイアトニックコードに関しての解説は、
ブログの過去記事を参照してもらうとして、
今回は具体的なトレーニングの話なので、
最初にそれらを設定していきましょう。

 

 

 

まず、今はアドリブ初期段階のトレーニングを想定しているので、
わかりやすさを重視して、今回の楽曲(練習するコード進行)は

key=C

でいきます。

 

 

次に、楽曲のキーがCと言う事なので、

対応するダイアトニックスケールは、
Cメジャースケール(Cアイオニアンスケール)

で、

対応するダイアトニックコードは、
Cメジャースケール上で構成される7つ

になりますね。

(もうCキーのダイアトニックコードはわかりますよね?)

 

 

 

そうしたら、key=Cで、練習するコード進行を適当に作るのですが、
これまた一番わかりやすい形で、Cコード一発でいきましょう。

アドリブ2-1

 

テンポやリズム(ビート)は、何でも良いのですが、
とりあえずはフツーに、メトロノームに合わせて、
全音符でCコードがバーンと鳴っている状況で構いません。

 

慣れてないうちは、テンポを激遅(50~80とか)に設定して、
じっくり落ち着いて、弾く音を吟味できる状況にした方が良いです。

 

『アドリブできる様になりてー!』とテンションが上がっている時は、
すぐにそれなりに速いテンポでやりたくなるんですが、キチンとした
プレイをするには『使うべき音の確認』をする必要があるので、
まずは落ち着きましょう。

 

(※もちろんノリノリで速いテンポで弾くのもアリです。
ただ、それだけだとプレイが雑になりがちなので、
どちらもやってくださいね。)

 

 

さて、これでめでたくアドリブ練習用の楽曲、

『key=C でCコード一発』

が出来上がりました。

 

 

そうしたら、

『よっしゃ!ソロ弾きまくってやるぜ!イエーイ』

となりそうなのですが、ここでもう一度落ち着いて、
次は『どのスケールを使うのか?』というところを考えます。

 

 

モードなどがわかっている人にとっては、
バッキングがメジャーコード(トライアド)一発なら、
リディアンがうんぬん、別にミクソでもいけない事もないけどかんぬん・・・。

 

いやいや、コードトーンベースでフレーズ作るんだったら、
7thの音はコードトーンとするのかどーたらこーたら・・・。

 

と、色々と考えが巡ることでしょう。笑

 

 

ですが今回はシンプルに、

トライアドのCコードの上で、Cメジャーペンタか
Cメジャースケールを使う
トレーニング

とします。

 

何せ、それが一番わかりやすいですからね!

 

 

さてさて、これで、音楽の大事な要素である、
key、スケール、コードが全て決まりました。

 

それでは「Let‘s Play!」と行きたいところですが、
またまた、ちょっと待ってください。

 

 

ここでタイトル、

『コードトーンからコードトーンへ』

と言う、今回の縛りをもう一度確認しましょう。

 

 

2、コードトーンの把握の重要性

 

まず、『コードトーン』とは、

『そのコードを構成している音』

の事でしたね。

 

今回は、バッキングがCコード一発なので、
そのCコードの上で弾いている限り、

C(ド)、E(ミ)、G(ソ)の3音がコードトーン

となります。

 

 

なので要するに、今回の縛りは、Cコードのコードトーンである、

『(できるだけ)C(ド)、E(ミ)、G(ソ)の3音で始まり、
その3音で終わる
フレーズを作って練習してみよう』

と言う事です。

 

 

なぜ、コードトーンを狙うのか(使うのか)?についてですが、

バックで鳴っているコードのコードトーン(構成音)を弾いている限り、
聴覚上で非常に安定する(=音楽的におかしな事にはならない)

からです。

 

語弊を恐れずに言えば、今回のバッキング上では、
その3音を弾いている限り絶対にミスっぽくはならない、
とも言えますね。

 

アドリブソロを弾いていて、

『バックで鳴っているコードのコードトーンを狙える』

と言う事は、

=『コードに対して安定する音(=長く伸ばせる音)がわかる』

と言う事ですので、調性から外れないフレーズが作りやすくなりますし、
プレイ自体の安定感も増します。

 

なので最初に

“コードトーンを狙ってみようよ”

と言う話になっているんですね。

 

 

3、コードトーンの基本は、root(1st)、3rd、5th

 

さて、コードトーンを弾くと安定する事がわかった所で、

『じゃ、具体的に、コードトーンってどれやねん?』

という事を“音楽的に”見ていきましょう。

 

 

まず、コード構成の基本はトライアド(3和音)ですね。

 

ギターにはパワーコードなど、例外的なものもありますが、
基本的には、トライアドがコード(和音)の最小単位です。

 

 

そしてそのトライアドには、

・メジャートライアド(C、G、Fなどのコード)

・マイナートライアド(Dm、Am、Emなどのコード)

・オーギュメンテッドトライアド(Xaugとなるコード)

・ディミニッシュドトライアド(Xdimとなるコード)

の4種類があります。
(※実は他にも3和音の構成はあるのですが、
今はとりあえずこの4つを覚えておいてください)

 

それぞれ、コードを構成している音のインターバルが変わりますが、
今回はバッキングがCコード一発なので、
C音ルートのメジャートライアドですね。

 

よって、コードトーンは、

root(1st)=C音、M3rd=E音、P5th=G音

になり、出来るだけこの3音を狙って弾こう、と言う事です。

 

この辺りの、インターバル的な音の見方と仕組みも、
もうわかっているかと思いますが、
「それってなんだっけ?」と言う場合は
過去記事を復習してください。笑

 

 

4、指板上でCのメジャートライアドを見る

 

では、構成が分かったところで、ギターの指板上でどこを狙うのか?
を見てみましょう。

 

やはりまず、一番わかりやすいのは、自分が知っているCコードの
コードフォームを見ることですね。

 

 図、主なCコードのフォームと、Cのコードトーンの位置

アドリブ2-2

要するに、今回は主に赤丸で囲った場所(音)なら、安心して鳴らせるって事です。

(※赤丸で囲った場所以外にも、Cのコードトーンはあるので、
確認しておいてください)

 

 

最初の段階では、コードフォームを視覚的に見て、
指板上での「場所」として把握しておくだけでも構いません。

 

ですが最終的には、

・今弾いている音の音名

と、

・バックのコードのルート音から見たインターバル

の両方を同時に把握できる事が理想です。

 

とは言え、これらがパッとわかるようになるには
少し時間が掛かりますので、先ほど言った様に
最初は位置の把握だけで十分です。

 

とりあえずは実際に弾いて(鳴らして)みて、
『どの音を弾くとどんな響きになるのか?』
感覚で覚えておきましょう。

 

ではでは、気が付けば、長ーい記事になってしまいましたが、
最後にフレーズのサンプルを載せておきますので、
それを参考にしたりしながら、
アドリブを練習しまくっちゃってください。

 

今回の内容(手順)をざっくりまとめると、

1、keyの把握

2、コード進行の把握

3、ソロで使うスケールの決定

4、バッキングのコードのコードトーンの把握

5、そのコードトーンの位置の把握

6、練習開始

と、こんな流れになります。

 

最初は、それぞれの確認に時間が掛かるかもしれませんが、
慣れると一瞬で出来る様になりますので、笑
焦らずじっくりいきましょう。

 

あ、あと、もう1つなんですが、慣れないうちは、
遅-いテンポでやると良いです。

 

たくさんの音を弾きまくるよりも、1音1音を長めに鳴らして、
響きを体に染込ませるつもりでプレイした方が、
確実に練習の効果を実感できますので。

 

それでは、また。

 

次回に続きます。

 

大沼

 

・フレーズサンプル

アドリブ2-3

※1、
譜割が細かいですが、テンポ60を想定しているので、
譜面を見た感じよりもゆったりしたフレーズになっています。

※2、

一応アーティキュレーションも記入してありますが、
指使い、ハンマリング、プリング、スライドなど、
自分なりに色々と試して、フレーズに表情付けをしてみましょう。

※3、

実は『メジャートライアド一発』の様な進行で、
コードトーンベースでフレーズを作ると、
イモっぽくなりやすい(洗練された感じがあまりしない)
のですが、『弾いている音の確認のしやすさ』を重視して、
このようなトレーニングにしています。

 

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師

コーヒーの飲みすぎにより、カフェイン中毒に陥っている、 ギターを弾いたり音楽を作ったりする人。

音楽専門学校卒業後、ギタリストをしています。


~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
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