向上心の高いギタリストの為の、知識と技術のトレーニングメソッド/インテリジェンス&エモーショナルギター

速弾きが一向に上達しない時に考える事 ~その1~

 

どうも、大沼です。

 

さてさて、以前、とあるメルマガ読者さんからの質問で、

『速弾きの練習をしてるんだけど、一向に上手くなっている気がしない』

と言うものがありました。

 

これについて、その読者さんへの返信では、かなり詳しく
練習のポイントを解説してみたのですが、それが良い感じにまとまったので、
ブログの方でもシェアしたいと思います。

 

こうして、自分の中では感覚的に捉えていることでも、
実際に言語化してみると、新しく気が付く事が多くて良いですね。

 

これを読んでいるあなたも、何か疑問点などありましたら、
メルマガに参加するか、こちらのページからメッセージを送ってください。

 

では、いきましょう。

 

■そもそも速弾きのスピードアップは可能なのか?

 

さて、質問者さんの悩みは、簡潔にまとめてしまえば、

『一定以上練習していると思うのだけど、中々、
あるテンポから先のスピードで弾ける様にならない』
(※具体的にはテンポ130の16分音符くらいから先)

と言う様なものでした。

 

なので、解決するべきポイントは、

「これ以上(のスピード)に行けるのか?、どうしたら行けるのか?」

と言う話になるのですが、この話を聞いて僕が思った事は
大きく見ると二点あります。

 

まず一つ目は、

『おそらく、ほぼ全ての人が、現時点でも、目標テンポ、譜割りを弾くためのスピードで、
「手や指自体を“動かす”」ことは出来る(※左手のフィンガリング、右手のピッキング共に)』

と言う事。
(※音楽的に意味を成す、常識的な範囲でのスピードであれば)

 

もう一つは、

『練習(トレーニング)の負荷が小さすぎるかもしれない』

と言う事。

 

この二つです。

 

実際は、ギターのセッティングについても少し解説したのですが、これは単純で、
弦高を低めにするなど、速弾きに適したセッティングに寄せれば、
当然、速弾きはしやすくなる、と言うだけの事ですので、ここでは割愛します。

(※この辺りは狙っているトーンや好みもあるので、自分の好きなバランスに調整してください)

 

で、先ほどの二つのポイントを見直してみれば、

「スピードアップが見込めるかどうかわからないけどやる」

ではなくて、

「必ずスピードアップ出来る」

という確信をもって、練習に取り組めるだろう、と。

 

それでは一つ目の、

“実はすでに、手や指自体は目標テンポよりも速く動くはず”
(※動かすだけならば)

と言う事の確認なのですが、これについては、いきなり
「速いフレーズを弾く(練習する)」のでは無く、左右の手を片手ずつ、
どの位のテンポで「動かせるか」のみをチェックしてみます。

 

例えば、右手のチェックなだば、左手はどこかしら適当な弦とフレットを押さえて、
右手だけでオルタネイトピッキングを任意のテンポと譜割りで行います。

 

例えば、1弦の適当なフレットを押さえ、その1音だけを、
テンポ160の16分音符のオルタネイトで弾きたいと言う場合、おそらくこの位ならば、
綺麗な音ではなかったり、リズムに完全に合ってなかったとしても、
右手の動作スピード(だけ)は十分追いつくはずです。

 

これは、どこまでいけるかは現時点での鍛え方によると思いますが、
ただ片手で動作を行うだけならば160~180くらいのテンポでも可能でしょう。

 

同じ様に、左手もフィンガリングのみで、16分音符(など)に合わせて、
人差し指→小指までをハンマリング(その逆でプリングも)とやってみた場合、
クオリティはともかく、それなりのテンポまでは動作が可能なはずです。

 

これが目標のテンポと譜割りで可能ならば、単純に、両手を動かせる限界スピードは
現時点でも十分なものを持っていると言えます。
(※持続性や精密性、正確性を除いて)

 

では、なぜフレーズになると弾けないのか?と言う事になるのですが、
要因として思いつくものは、

・フレーズになると両手のタイミングが合わない
・そのフレーズ固有の指の動作には慣れていない
・左手(と指)の弦移動、ポジション移動の際にどこかで動作のロスがある
・ピッキング(右手)の弦移動の際にどこかで動作のロスがある
・1本の弦だけをピッキングしている際も、ピックの持ち方と当て方にブレがある
(※角度、深さ、力加減、ふり幅など)

と、この辺りですね。

 

テクニカルな面では、こう言った事をチェックしてみます。

 

後、例えば、ピアノを弾く様な形で手を机などに置いてみて、
そのまま机を叩くように、指を適当に全力でわしゃわしゃ動かしてみると、
実は結構なスピードで動く事が分かります。

 

速弾きについて苦手意識を持っている人は、

「自分の指はそんなに速く動かない」

という思い込みをしている人が多いと僕は感じるのですが、多くの場合、
音楽的に意味のある速さならば十分に弾けるくらいの、
動作(の大元)は出来るはずなんですよね。

 

ただ、指自体が動く素養はあるけども、そのフレーズの指使いのパターンは、
人生で初めてやる動きなので、思い通りに動かない、と言うのが大きな原因でしょう。

 

先ほどの机を指で叩く動きでも、人差し指→小指、小指→人差し指などの、
単純な順番ならスムーズに動かせるはずですが、別な(ランダムな)パターンにしてみると、
途端にスピードが落ちるはずです。

 

これらの一連のチェックからわかるのは、

『実は、指自体は(自分が思っているよりも速く)動く、けど、
その動き(パターン)に慣れていない』

と言う事ですよね。

 

人間の動作は、脳からの指令によって行われているわけですが、
訓練をすると、その動作をする為の神経細胞の量が増えたり、
神経のネットワークが強化されると言われています。
(※この辺りは「ピアニストの脳を科学する」と言う書籍が詳しいです)

 

余程の初心者でもない限り、「速弾きができない」と言うのは、まず、

「指がそのスピードで動かない」

では無く、

「その動作パターンに慣れていない」

と言う方が、多くの場合、正確なはずです。
(※びっくりする様なスピードを狙うのでなければ)

 

次点で「両手のタイミングが(完璧には)合っていない」
になるでしょうか。

 

まずは最初に、この辺りの『認識』を変える事が、

『今、出来ない事を、これから出来るようにする』

第一歩でしょう。

 

「あー、指動かねー」と思ってたけど、実は「動くことは動くんだな」と。

 

ある程度の経験がある人であれば、素養は(一定以上は)すでに出来ている、と。

 

この辺り、先ほども紹介した、

・フレーズになると両手のタイミングが合わない
・そのフレーズ固有の指の動作には慣れていない
・左手(と指)の弦移動、ポジション移動の際にどこかで動作のロスがある
・ピッキング(右手)の弦移動の際にどこかで動作のロスがある
・1本の弦だけをピッキングしている際も、ピックの持ち方と当て方にブレがある
(※角度、深さ、力加減、ふり幅など)

などの要素をチェックしてみて下さい。

 

さて、今回、それなりの文章量になってしまったので、もう一つの、
「練習の負荷」については次回解説したいと思います。

 

それでは、また。

大沼

 

P.S.

ちなみに、テンポ130位の、そこまで速くもなく、
かと言って遅いわけでもない中途半端なスピードの演奏は
実は結構難しいです。

もう少し速いと、誤魔化しが効く(と言うか自分の雑さに気づきにくい)のですが、
中途半端なスピードだと、アラが目立ちますので。

 

P.P.S.

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プロフィール

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師

コーヒーの飲みすぎにより、カフェイン中毒に陥っている、 ギターを弾いたり音楽を作ったりする人。

音楽専門学校卒業後、ギタリストをしています。

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