さて、今回はダイアトニックスケールの内容を進める前に、
コードネームについて理解しておきましょう。
コードネームとは、
「C」とか「Am」とか「Fm♭5」とか「E♭mM7」とか、
そのコードがどんな構成なのかを表す記号(表記法)
のことですね。
これまでのダイアトニックコードの記事で、
コードの主要音である、
Root(ルート)、
3rd(サード)、
5th(フィフス)、
7th(セブンス)、
の位置を指板上で確認しました。
Root、3rd、5thの三つの音で構成される和音を、
トライアドといいましたね。
そして、そのトライアドが、理論的に、
コードの最小単位になります。
7thは曲調などによって、入れるかどうかを判断します。
で、今までのコード解説で出てきた、
M3rdやらm3rdやらP5thやらM7thやらを
パッと見て、なにがどうなっているのか
一発でわかるように表記したものが、
コードネーム(の表記法)です。
皆さんおなじみの、
「D」とか「F#7」とか「Bm7」とかです。
冒頭にも書きましたね。
コレの表記法(ルール)を覚えると、コードネームを見た時点での、
そのコードから得られる情報量が増えます。
例えば、初めて演奏する曲の譜面を見て、
真っ先に「CM7」というコードが、目に入ってきたとしましょう。
(とりあえず調号とか、その他の記号やコードは見てない
ってことで話をすすめます)
ちゃんと理論を勉強した人が、その「CM7」というコード単体から
とりあえず読み取る情報というのは、こんな感じです。
(追記、今後やるダイアトニックコード一つ一つの意味も理解しているのなら)
その曲は、
・Key=Cかも知れない
・Key=Amかもしれない
・Key=GのⅣM7かも知れない
・Key=Emの♭ⅥM7thかも知れない
・もしかしたらCリディアンモードの曲かもしれない
ちょっと大げさに書いていますが、
こんな風に情報を得ることができます。
あ、今は上の例は意味がわからなくても
まったく気にしなくていいですよ。
後々、このブログで解説していくことになると思うんで。
今、言いたかったのは、コード表記1個でも、
基礎理論を知っていると結構いろんな事が
わかるんだよ~ってことです。
さっきのような事は、僕のブログを読み続けてもらえれば、
その内わかるようになります。
・・・・・。
できる限りわかりやすく解説できるように、
善処いたします笑
では本題に入りましょう!
コードの表記は以下の図のようになっています。
一つづつ見ていきましょう。
まずRoot(ルート)ですが、コレはそのまんま、
ルートがCなら「C」と表記されます。
次に3rd。
そのコードの3rdがM3rdの場合は、
「M(メジャー)」が省略されます。
なので「C(メジャー)」コードは
「M」が付かずに単に「C」と表記されます。
そのコードが、m3rdを含む場合は、
ルートの横に「m(マイナー)」が付きます。
なので「Cm」とか「Dm」とか
表記されますね。
3rdは、マイナーの時だけ、
「m」がルートの横に付きます。
次に7th。
そのコードに付く7thが、「M7th」の時は、
ルートの横(m3rdを含む時は「Cm」とかの横)に、
「M(メジャー)」が付きます。
なので、「C(メジャー)」のコードに、
M7thを入れてね!って事だったら、
「CM7」と表記します。
この時、
M3rdの「M」は省略されていますね。
ですが、
「Cm」のコードに、M7thを入れてね!って事だったら、
「CmM7」と表記します。
要は、「Cm」に「M7th」を入れたよ!って状態です。
逆に、
そのコードに「m7th」が入ってることを表したいときは、
単に「7」をつけます。
なので、「C(メジャー)」コードに、m7thを入れたいときは、
「C7」と表記します。
「Cm」コードに、m7thを入れたいときは、
「Cm7」と表記します。
「M」と「m」の付き方が3rdとは逆ですね。
「M7th」の時は「M7」を付ける。
「m7th」の時は何も付けずに「7」だけ付ける。
このように、両方ともメジャーとマイナーが存在する、
3rdと7thで「M」と「m」表記が逆なので、
一目でわかるようになってるんですね。
ちょっと長くなったので、
5thとテンションについては次回です。
では!
shun
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