どうも、大沼です。
少し前の記事で、「スケール解説はひと段落した」とお話しましたが、
まず覚えたい12のスケールにもあるように、
まだいくつか主要スケールが残っていますね。
今年は実戦的な記事を増やすつもりですが、
残りのスケール群についても、継続して解説は入れていきますので。
これまでやってきた、
・メジャー(アイオニアン)
・ナチュラルマイナー(エオリアン)
・ドリアン
・リディアン
・ミクソリディアン
・ペンタ系
を除くと、残りの必修スケールは、
・フリジアン
・ロクリアン
・ハーモニックマイナー系2種
・メロディックマイナー系3種
の7種類ですね。
この内、ハーモニックマイナー系2種とメロディックマイナー系3種は
一部の人達にこっそり配信している、とあるテキストで
詳しく解説しているので、それを後々公開することで賄おうと思います。
なので、今後ブログ上で解説するのは、
フリジアンとロクリアンの2種類。
それらのスケール(モード)は、普通の楽曲であれば、
ロクリアンは、まあ、まず単体では使いません。笑
ですがフリジアンについては、スパニッシュな曲をやりたかったり、
そういうアレンジをしたい場合に使うことがあるので、
ある程度把握しておくと便利です。
これら2種は、ドリアンなどに比べると、使用頻度はだいぶ下がりますが、
モード全体の理解としては非常に重要になってきます。
なので、あなたが曲中で使う使わないに関わらず、最低でも、
基本的な概要くらいは理解しておきましょう。
と、言うことで、今回から、
フリジアンスケールについて学んでいきたいと思います。
1、フリジアンスケールの構造
さて、過去にもお話ししてきたように、スケールには
大きく分けて、メジャー系とマイナー系が存在するのでしたね。
これまで学んできたスケールで言うと、
・メジャースケール(アイオニアン)
・リディアン
・ミクソリディアン
がメジャー系。
・ナチュラルマイナー(エオリアン)
・ドリアン
がマイナー系になります。
それぞれメジャー、マイナーを何が分けるのかというと、
3rdの音がM3rdになっているのか、m3rdになっているのか
という部分でした。
基本的に、ポピュラーミュージックを演奏するのならば、
・M3rdを含むスケールはメジャー系
・m3rdを含むスケールはマイナー系
という解釈で十分です。
これを踏まえて、今回解説するフリジアンスケールを見てみると、
m3rdを含むスケールなので、マイナー系のスケール、と言う事になりますね。
図1、5弦上で見るAフリジアンスケール(※画像はクリックで拡大できます)
(図では作成ソフトの都合でm2ndがA#になっていますが、正しくはB♭です)
見ての通り、m3rdを含んでいますね。
次に、スケールを把握する時に重要なインターバルですが、
root(1st)、m2nd、m3rd、P4th、P5th、m6th、m7th
となっています。
マイナー系スケールの基本である、
ナチュラルマイナー(エオリアン)スケールと
インターバルを比較してみましょうか。
図2、5弦上で見るAナチュラルマイナースケール
両方のスケールをゆっくり弾いてみて、
じっくりと、耳で響きの違いを確認してくださいね。
さて、両者を比べてみると、フリジアンの方には特徴的な音として、
m2ndが存在することがわかると思います。
どのスケールにも、そのスケールを特徴的なものにする音がある
と、以前お話ししましたが、今回のフリジアンスケールでは、
m2ndの音がそれに当たります。
図3、5弦上で見るAフリジアンスケール、特徴音
このm2ndの音は、フリジアンをフリジアン足らしめる音
であると同時に、アボイド・ノートでもあるので、
使うときは注意が必要です。
逆に、ソロを弾く時などは、m2ndを強調すると、
フリジアンスケールの感じ(響き)を強く出すことが出来ます。
さて、長々と解説をしてきましたが、まず今回は、
・フリジアンスケールとナチュラルマイナースケールの違い
・フリジアンスケールのインターバルの把握
・フリジアンスケールの響き(m2nd周辺を繰り返し弾いてみる)
と、この辺りを確認しておきましょう。
引き続き、プレイに関する重要ポジションや、
実際のサンプルフレーズなどを紹介して行きたいと思います。
ではまた次回。
大沼
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