『知識と感情を融合させた表現が出来るギタリスト』になる為の Intelligence & Emotional Guitar

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なんでも一度、短期間のうちに一気にやってしまう「高速処理」練習方法

どうも、大沼です。

先日、「時には、一気に仕上げる期間を作る」みたいな記事を書きましたね。

今回の話は、少しそれに近い部分もあるのですが、

『できるだけ早い段階で、全体を一度、短期間のうちに一気にやってしまう「高速処理」練習法』

についてお話ししていきたいと思います。

これは何かというと、楽曲でも教本でも、なんでもいいのですが、

『新しい学習(情報収集)や練習に取り組む時、「早い段階で、一度全体に触ってしまう』

というものです。

楽曲のコピーだったら、頭から終わりまで、ちゃんと弾けているかどうか?は気にせず、いくらつっかえても、ミスってもいいから、最初から終わりまでとにかく弾いてみる。

教本なども、内容を完璧に理解しなくてもいいから、とりあえず、頭から終わりまで一気にさらって(読んで)みる。

まあ、本の場合は、基本的に情報量が多くなりがちなので、目次を読んで気になるところをピックアップしてから、その範囲だけでも全てをさらう、とかでも良いですね。

(※それと同時に、後々見返す時用に、気になるところに付箋を貼りまくっておくと便利です)

そしてこの「一度全体を通して触れてみる」と言う行為を、

『出来る限り高速で、短時間で終わらせる』

というここがポイントです。

「のんびりとはやらない」わけですね。

例えば、タブ譜がある5分くらいの楽曲でやるならば、クオリティ無視でただ一発通して弾くだけなので、音数と難易度にもよりますが、どんなに時間が掛かっても30分~1時間くらいあれば通せるでしょう。

(※今の時代、よほどマニアックな曲以外は、検索すれば、譜面などがどこかに落ちているものです。)

教本なども、最初から最後まで、ゴリゴリに文字ばっかりな重めの楽典書などはともかく、ビギナー~中級者向けくらいのレベルの本ならば、数時間もあれば読み通せるはずです。

(※練習フレーズが大量に乗っている本なども、ある程度の範囲に絞ってやるなり、もしくは3日~1週間くらいあれば、とりあえず全体を1周くらいは出来るでしょう。)

さらに可能ならば、それらを高速で、もう2、3周くらい繰り返したりできるとベストですね。

これは、僕が普段よく言っている「地道に、焦らず、じっくりと」とは真逆の、「とにかく高速で情報を処理していく」スタイルです。

人間の能力と言うのは不思議なもので、「一歩一歩、地道に継続」もとても大事なのですが、逆に、こういった、『スピード感のある学習』の中でも見えてくるものがあるんですよね。

(※一度やってみてもらえればわかると思います)

それに、頭からじっくりやろうが、雑でも一度、まとめて全体に触れようが、どちらにせよ、全ての部分に最低一度は触れるわけなので、

『そのファーストコンタクトを出来る限り早い段階で済ませる』

と言うところが、この方法のミソだったりします。

単純な話として、最初から順番にゆっくりじっくりやっていったとすると、日にち的にも、時間的にも、後半の方に触れるタイミングがどんどん後ろにずれていきますよね。

ですが、一番最初に、雑にでも全体に触れておくと、ゆっくりやっていたら数日後とかに触れることになるかもしれない後半部分に、初日に触ることになります。

この、「一度でも触ったことがある」のと「一度も触ったことがない」のはかなり大きな違いで、ここからくる時間の短縮具合は相当なものです。

そして、最初の高速処理の間に、簡単な構成譜を書いたり、本ならば気になる部分をピックアップしておいたりと、重要な点や全体像をまとめておいて、この後、部分に分けて、丁寧に練習していくわけですね。

(※この観点は、受験勉強や仕事などの知識を身に付けるための勉強でも使えます)

ではなぜ、この利点しかないように見える、「高速処理」的なことをあまり先に言わないのか、と言うと、

『どちらかと言うと、すでに一定以上の知的訓練、身体訓練を経ているであろう、 大人(寄り)の学習法』

みたいなところがあるからです。

まあ、「大人」と言いましたが、実際は中学生以上くらいからなら全然出来ると思いますし、実は子供でも、出来るならばやってしまって良いでしょう。

ポイントは、その人に、今現在「高速処理する地力」があるかないか?だと思います。

例えば、本当にギターを始めたばかりに初心者に、「雑でもいいから高速で1曲通して弾いておけ」と言っても、そもそも手が動かなすぎたりすると、難しいところがあります。

本でも、そもそもの単語用語の意味を知っているかどうかや、文章を読むこと自体への慣れ、読解力の差など、今の時点では「高速処理」が難しいであろうレベルの人には苦痛すぎるかもしれません。

後は、集中して情報処理をするための、それなりに纏まった時間と、思考や体力的なエネルギーが要る事などが、あまり早い段階で言わないポイントですね。

それでもまあ、やって損することは無いと思うので、

「今の自分の実力以上の取り組みだけど、気合でやれるぜ」

という人は、やってみる価値はあります。

そして最後に、この「高速処理」は全能の練習ではないので、全てが上手くいくとまでは言い切れません。

ただやはり、必要なものとそうでないもの、時間をかけるべき部分とそうでない場所、この辺りの「損切りや労力分散」的な判断が速く出来るのと、先に全体像がつかめるのがとても良いところですね。

仮に効果が微妙だったとしても、高速で行っているので、使う時間は短く済みますし。

どちらにせよ、全体像が見えている分、効率が良いことは多いものです。

とにかく、今回の話を一言で大きくまとめると、

『最初に出来る限り早く全体に触ってしまって、その後、部分部分を丁寧に』

と言う様な話だったりもします。笑

ですが、この辺り、人間と言うのは難しいもので、あまりにも楽(らく)をしようとしたり、効率を求めすぎると逆に遠回りになる、みたいなところもあるので、高速処理だろうが、じっくりのペースだろうが

『最後の最後は、丁寧さとクオリティが全て』

くらいの意識で、時と場合に応じて使い分けてもらいたいと思っています。

焦り過ぎても辛いし、効果や結果が出ないことも多いのですが、逆に「もしかしたら、今の俺のペースは遅すぎるんじゃないのか?」、みたいな観点もたまには持ってみても良いですよね。

さて、なんだか、「結局、どっちにしたらいいんだよ」と言われそうな話になりましたが、相反する要素は、高いレベルで突き詰めると、同時に存在させることが可能だったりするものです。

極端すぎる思考に陥らず、今の自分に必要なものを取り入れ、実践していってもらいたいと思っています。

それでは、今回は以上になります。

ありがとうございました!

大沼

P.S.

仕事や学業、その他プライベートの予定などでスケジュールがカツカツの時は、
可能なタイミングを見計らってやってみてくださいね。

僕が話しているような内容もそうですが、1つの練習法に囚われず、

「その時期に、どんな目的があって、どんな練習をするのか?」

ここをキチンと判断して自分なりに決めておくのも大事なことです。

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※登録と閲覧は完全無料です。

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名前:大沼俊一

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~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


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音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

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