どうも、大沼です。
またまた、前回の続きです。
前回は、
マイナーペンタの時トニックから見て♭5にあたる音は、
リラティブメジャーのトニックから見るとm3rdになる、
と言う事と、
そのメジャーペンタ側からの解釈で、
これまで覚えた各ポジションを弾いてみる、
と言う事をやってもらいましたね。
今回は、それで確認した
メジャーペンタ+m3rdのスケールポジションを使って
実際のフレーズを弾いてみましょう。
「例えば、こんな風に使うとわかりやすい」という事例ですね。
ではまず、メインで使うポジションはここにしましょうか。
この辺りのミクソリディアンの話にも通じてきますが、
メジャー系スケールにm3rdを入れるような事は、
主にドミナント7thコードの上で行います。
クロマチック的な動きなどで、あえて入れようとでもしない限りは、
基本的にはコードと音がぶつかりますからね。
さて、では譜例にいってみましょう。
譜面のリズム表記の通り、シャッフルで弾きます。
(※譜面はクリックで拡大できます)
4小節目のフレーズは、ジャズ系のものですが、
ちょっと無理やり入れてみました。
まあ、ドミナント7th上なら、こういうのも結構OKだったりするので、
この辺は臨機応変に色々と試してみましょう。(楽曲にもよりますが)
次にメジャーペンタと同じメジャー系スケールである、
ミクソリディアンスケールにm3rdを入れた形で、
サンプルフレーズを作ってみます。
使うポジションは同じくこの辺りです。
先ほどのメジャーペンタより、構成音が2音(P4thとm7th)
増えていることを確認しておきましょう。
で、これに、今学んでいるm3rd→M3rdの動きを取り入れた
サンプルのリフがこちら。
(※譜面はクリックで拡大できます)
弾いてみると、3rdが半音動く所で、
ブルージィな雰囲気が出てくるのがわかるかと思います。
逆に今回の譜例みたいなものではなく、m3rdをまったく入れないフレーズを
メジャーペンタやミクソリディアンで作ってみると、
より響きの違いが理解できるでしょう。
これらの譜例からもわかるように、ドミナント7th上で使う
メジャー系スケールにm3rdを取り入れる事は、「ブルー・ノート」の名の通り、
「ブルーな雰囲気(ブルージィな雰囲気)」を醸し出すことができます。
この辺りの感覚を掴んで、自分でソロを弾く時や、作曲をする時などに、
雰囲気をコントロール出来るようになると、色々と面白くなってきますので。
後は、ブルー・ノートの響きに耳が慣れてくると、ブルースそのものや、
ブルースをルーツにもつプレイを聴き取るのが早くなったりもしますね。
さて、と、言うことで今回は以上になります。
いつもの事ですが、普段から少しずつ練習に取り入れて、
じっくりとマスターしていきましょう。
では、また次回。
ありがとうございました。
大沼
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