どうも、大沼です。
前回の記事の続きです。
さて、前回は、マイナーペンタの各ポジションで、
♭5の位置を覚えましたね。
今回は、その覚えた♭5の位置を別の視点から活用してみよう、
というお話です。
基本的には、前回出てきたポジションと
覚えた♭5の位置を使います。
ですが今回は、ペンタトニックスケールの基準音を変えて、
メジャーペンタの視点から見ていく事になります。
前回はA音を基準にマイナーペンタのポジションを見ていましたが、
今回は同じ形の内、C音を基準に見て、
Cメジャーペンタのポジションとして見ます。
※オレンジの丸で囲ったC音をトニックとして弾きます。
(他のポジションも同様にC音を基準に見ていきます)
で、このC音を基準に、♭5として覚えた青丸の音を活用していくのですが、
ここの音は、C音から見るとE♭なので、m3rdの音になるんですよね。
メジャーペンタなのにm3rdを気にするなんて、どういうことなのか?
という話なんですが、このネタについては
ブルース系の論法(プレイスタイル)が元になっています。
ミクソリディアンを解説した時のこの記事辺りから、
順番に記事を読んでもらえればわかるのですが、ブルースや、
それらをルーツに持つ音楽で使われているスケールは、本質的には
ペンタではなく、ブルース・スケール(ブルーノート・スケール)です。
ブルース・スケールは、ペンタやメジャースケールに、ブルーノートとされる、
m3rd、♭5、m7thの音を、適宜、加えたものでしたね。
なので今回の、
メジャーペンタのトニックから見たm3rdの音の位置を知っている事は、
ドミナント7thのコード上で行われる、ブルース系のプレイや、
ミクソリディアン系のプレイをする時に役に立つ、
と言う事です。
そして前回覚えた、
マイナーペンタのトニックから見て♭5にあたる音は、
リラティブ・メジャーのトニックから見るとm3rdにあたる音、
と、こういう事になります。
インターバルの位置の把握については、色々なトレーニング法があるのですが、
マイナーペンタ+♭5はよく使うスケールなので、今回の、リラティブ・メジャーの
m3rdとして見る方法は、比較的、把握しやすいのでは無いかと思います。
さて、このネタについて、今、頭の中にあるものを全部書いてしまうと、
今回の記事の3~4倍くらいの文量になってしまうので、
ここで一度区切りたいと思います。
今回やって欲しい事は、前回覚えたAマイナーペンタ+♭5のポジションを、
Cメジャーペンタ+m3rdとしても弾いてみる、という事です。
これらを踏まえた上で、次回から具体的な譜例を交えて、
実戦での使い方を解説して行きたいと思います。
ではまた。
大沼
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