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速弾きが一向に上達しない時に考える事 ~その2~

どうも、大沼です。

前回に引き続き、『速弾きの上達法』を考えていきましょう。

今回は、「トレーニングの負荷」についてですね。

実は以前、トレーニングの負荷に関しては、こんな動画をUPしたことがあります。
(気が付けばもう3年以上前。喋りがぎこちない笑)
↓↓

このトレーニング自体はフィンガリングの強化がメインですが、これをやると、
例えばマラソン中に太ももがパンパンに張る様な負荷が、
腕の筋肉に掛かるのが分かります。

(※いわゆる浅指屈筋(せんしくっきん)とされる筋肉の辺りに、
特に負荷を感じるはずです。筋肉の場所は名前でググってみて下さい。

指や手を動かす筋肉は他にも沢山あるので、その筋肉だけがどうこう、
と言うわけではありませんが)

右手(右腕)の方も、例えば、ヘヴィメタルのリフの様な、
オルタネイトピッキングやダウンピッキングを継続するパターンを
弾いてみると、これまた浅指屈筋の辺りに負荷を感じるハズです。

(※後、弾き方にもよりますが、二の腕の裏側や、肘の後ろ辺りの筋肉に
感じる負荷も分かりやすいかもしれません)

ちなみに動画では3分と言っていますが、時間設定は何でもいいです。
(※僕も他の練習を沢山やる時などは、
負荷の軽減の為に1分半とか2分に設定したりもします)

実際の所、速弾きの能力を上げるには、多くの場合、
これくらいの負荷をかけたトレーニングを継続する必要があります。

両手とも、これよりもトレーニングの負荷が弱いと、
安定したスピードアップが見込めない可能性があるんですね。
(※ですがやはり怪我には気を付けて下さい)

こう言った、負荷をかけたトレーニングが足りないと、特に持久力が育たず、
早い段階で手が思うように動かなくなり、精密性もすぐに下がってしまいますので。

筋トレをする時に、鍛えたい部位が苦しくなってきた後からが
本当にその筋肉が鍛えられるように、楽器の練習でも、負荷を感じながら
一定時間フレーズを繰り返してみる、と言う事が必要でしょう。

所謂、「普通に曲をコピーして弾きまくる」と言うのでも、ある程度は強化されますが、
速弾きなどの極端なプレイの向上を目指すのであれば、
こう言った筋トレの様な練習も取り入れてみましょう。

で、最後に、楽器のセッティングなのですが、特に弦高ですね。

当たり前の話ですが、弦高が高いほど、速く弾きにくくなります。

大方、速弾きなどのテクニカルなスタイルをメインにしている人は、
弦高が低めにセッティングされています。

(※どちらかと言えば、ですが。後はギター本体が、アイバニーズの様に
そういったプレイをしやすい作りだったりする場合もあります)

この辺り、人によるので、どの位になっているかはわかりませんが、
大体、解放弦の状態で12フレットの頂点と弦の距離が、1弦側で1.5mm、
6弦側で1.8mmより低くなってくると、一般的には低い方でしょう。

弦高はトーンの変化にも関わってくるので、速弾きの為だけに調整するかどうかは
その人の好みになりますね。

とは言え、ヴァイオリンなどはギターよりも弦高が高いですが、
普通にヴァイオリニストは速弾きもするので、高い弦高でも、
それにあった弾き方をすれば、スピードアップは可能なはずです。

(※最終的に出せるMAXスピードは、弦高が低い方が上かも知れませんが、
音楽的には、必ずしも極端なスピードが必須と言うわけではありませんよね)

と、言うことで、二回に渡って解説してきましたが、参考になれば幸いです。

何か疑問や気が付いたことがありましたら
メッセージを頂ければ嬉しく思います。

それでは、また。

大沼

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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