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アドリブが上手くなる方法 ~その1~
どうも、大沼です。
今回はアドリブの基本的な練習法ですね。
やはりメルマガ読者さんからもらうメッセージを見ていると、
最終的にはここがやりたい、と言う人が多いので、
大元のノウハウは全体にシェアしていきたいと思います。
~目次~
■アドリブ=即興演奏だけど、行う練習としては「新しいフレーズ作り」である
■アドリブプレイの全てが、その場で新しく思い付いたフレーズというわけではない
■具体的な練習法
では、いってみましょう。
アドリブ=即興演奏だけど、行う練習としては「新しいフレーズ作り」である
さて、「アドリブ(orインプロヴィゼーション)」と言う言葉の意味は、
「即興演奏」なわけですよね。
「即興」とは文字通り、
「その場その場で感じる通りに、リアルタイムに表現(演奏)していく事」
なので、「アドリブが出来る」とは、
「仮に、それをやる為の準備が何も無かったとしても、やり始めたら出来る」
みたいなイメージを持つと思います。
これ自体は、言葉の解釈としては間違ってないんですが、
アドリブ(即興)練習の初期段階で、いきなりこの基準に取り組もうとすると、
まず間違いなく痛い目を見ます。(※僕も昔は勘違いしていました)
なぜなら、
『即興に向けてのトレーニングの初期段階では、じっくり腰を据えて行う、
新規メロディー(フレーズ)作成がメインであるべき』
だからです。
僕自身も含め、もう皆さん実感があると思いますが、これまでに
「アドリブ(即興演奏)をするための練習=事前準備」
を何もしたことが無いならば、「さあ、アドリブしよう!」と思っても、
意外と上手くできないことが多いですよね?
(※無から有を生み出す、と言う意味で)
ここに、最初の方に書いた、
「それをやる為に仮に何の準備も無かったとしても、やり始めたら出来る」
との矛盾が生まれるわけです。
(※完全フリーで、キーやコード進行などの制限もなく、ただただ
「カオスに音やリズムを発し続ける」と言う即興なら、一応誰でもできますが)
アドリブプレイの全てが、その場で新しく思い付いたフレーズというわけではない
アドリブができる人を見ると、もしかしたら、
その瞬間瞬間に思いついたものを表現している様に見えるかもしれないのですが、
その実態は、実は「ほぼ過去に弾いたことのあるメロディー」なんですよね。
逆に、どんなに上手い人でも、文字通りの
「全てをゼロから生み出し続ける」みたいなことはできないし、
やっていないわけです。
(※もし、世界のどこかに超絶スーパー大天才が居るなら可能かもしれませんが、
あまり人間っぽくないですね笑)
ここに、世間では中々言われることのない、
『即興をするには、その即興をするための準備や仕込みを
過去に済ませておく必要がある』
と言う、重大な秘密(?)が隠されているわけです。
先程、
『アドリブの練習は、新規メロディー作成が“メインであるべき”』
と書きましたが、むしろ「これ以外出来ない」んですよね。
(特に初期段階では)
「自分なりのフレーズを作る」=「即興ではなく構築」となるのですが、
もうがっちりと、自分で定めたフレーズをいつでも弾けるようにした方が、
実はアドリブ能力は上がります。
(※これは広義で言えば「作曲している」とも言えるでしょう)
具体的な練習法
では、実際にどういう練習をして行けばいいのか?についてですが、
やる事としては、
・バッキングトラックや楽曲を聴きながら、鼻歌やイメージ、ギターを適当に弾いたりして
思いついたものをフレーズとして定めてみる
・忘れそうならメモ、録音をしておく
(忘れそうじゃなくてもやった方が実は良いです笑)
・繰り返し弾いて体に馴染ませる(覚える)
・そのフレーズ自体の、プレイクオリティの向上
・色々な所(楽曲、コード進行、他キー)で使ってみる
・上記プロセスを繰り返す
と、こうなります。
後はこれで、
『いつでも繰り出せるあなた自身のメロディー(フレーズ)』
がストックされたら、それがアドリブ力のアップです。
さらに、そのフレーズを元に、実際の演奏中に、
リアルタイムで1~2音使う音を変えたり、
リズムや譜割りを少しでも変えたりできたら、
もう一段階アップです。
アドリブ力の向上って、結局はこの繰り返しなんですよね。
コピーや音楽理論はもちろん大事ですが、なぜ大事なのかと言うと、
上記プロセスのアイディアの元になるからです。
(※後はフィジカル的な意味での演奏力アップも)
その辺りについても、色々とアドリブ上達に向けてのポイントはありますが、
長くなってきたので、また次回にまわしたいと思います。
基本的には、『アドリブの練習≒新規フレーズ作り』と言うことで、
一度はリアルタイム性(文字通り即興で行おうとすること)を脇に置いて、
じっくりと取り組んでみて下さい。
自分で使ったフレーズが増えれば増えるほど、
即興で演奏できるようになることが分かるはずですので。
ではまた次回。
ありがとうございました!
大沼
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