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【ギターと音楽の教科書】vol.18.5『スケールの練習パターン 』

【vol.18.5】スケールの練習パターン

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こんにちは、大沼です。

最近、新たにメジャースケール関係の内容に入ったので、覚えることが多くて大変かもしれませんね。

でも、焦らなくても大丈夫です。

僕自身も、自分が覚える時はかなり時間をかけましたからね。

それこそ、ポジションを7つ覚えるのに一ヶ月とか。

というか、スケールポジション(形)そのものは、ウォーミングアップとして毎日弾いていたりすると以外に早く覚えられたりします。

ただ、そのスケールに手が慣れるのに、ある程度時間がかかる感じでしょうか。

なので、じっくりやっていきましょう。

一度覚えてしまえば一生使えるスキルなので、日々の練習に組み込んでおいて、気付いたら3ヵ月後にはスラスラ弾けるようになっていた、とかで十分です。

そうなったら、ギターを弾き続けている限り、まず忘れません。

普通に曲を弾いてたら、必ず、何かしらのスケールは使うことになるので、そこまでいくと、こっちのもんです。

ポジションはパッとわかるし、指も勝手に動くようになります。

その状態を目指して、頑張っていきましょう。

では、今回は、vol.18.5と言う事で、前回覚えたCメジャースケールの3つのポジションを使ってスケールの練習パターンをいくつか紹介します。

この手のスケールトレーニングは、ウォーミングアップにはもってこいなので、その日の練習の最初にやっても良いですね。

僕も日々、色々なパターンを毎日やっていますし。

というか、上級者以上の人達は、みんな何かしら似た様なトレーニングを日々継続してるんじゃないでしょうか?

ちょっと聞いたことがないのでわかりませんが。笑

でも、絶対にほぼ毎日、その人なりのトレーニングをやっているはずです。

そうしないと腕が落ちていきますからね。

と、言う事で、まずは前回覚えた、Cメジャースケールのポジションを確認しておきましょう。

6弦トニック(ルート)、ポジション1

6弦トニック(ルート)、ポジション2

5弦トニック(ルート)、ポジション1

今回も、この3つのポジションを使って練習します。

トレーングパターンは、
・4音刻みで上昇、下降して行くパターン
・3音刻みで上昇、下降して行くパターン

の2種類になります。

“何音刻み”とか言われてもイメージしにくいかもしれませんが、例えば、ドレミファソラシのCメジャースケールの場合、4音刻みなら、ドレミファ、レミファソ、ミファソラ、ファソラシ・・・と、弾いていきます。

3音刻みなら、ドレミ、レミファ、ミファソ、ファソラ・・・、と、こういうことですね。

まあ文章よりも、実際に弾いてもらったほうが早いと思いますので、早速譜例に行きましょう。

まずは、6弦トニック(ルート)のポジション1から。

※スケールで考える場合、C音は「トニック」ですが、スケールのトニックを見る時も「6弦ルート」や、「5弦ルート」の様に呼ぶ人もいます。文脈で判断しましょう。

このポジション1は、前回と同じ様に、
7フレット人差し指、
8フレット中指、
9フレット薬指、
10フレット小指
の指使いを固定して弾きます。

2、3弦間での小指のジョイントが難しいかもしれませんが、トレーニングとして一度チャレンジしてみて下さい。

この指定の指使いに慣れてきたら、弾きやすいように崩しても構いません。

譜面では16分音符になっていますが、特に気にせず、譜割りは8分音符でも何でもOKです。

テンポも確実に弾けるものから、速くしてみたり、遅くしてみたり、色々とやってみましょう。(慣れない内は、テンポを気にせず超ゆっくり弾いてください)

では、譜例は以下になります。

譜例1、Cメジャースケール、6弦ルート、ポジション1 (4音刻み上昇)

譜例2、Cメジャースケール、6弦ルート、ポジション1 (4音刻み下降)

このテキストでは、スケールのブロックポジションを弾く時は、大方、指使いを指定していますね。

ですが、トレーニングの時の指使いと、実際に曲の中でスケールを使う時の指使いは違う事も多いです。

ただ、トレーニングの指使いには、その方が暗記しやすかったり、指の独立性を高めたり、と何かしらの目的があります。

なので、「本当はこう弾いたほうが弾きやすい」という指使いもあると思いますが、基礎として指定のものも練習しておいてください。
(※慣れてきたら、自分なりに崩してもらっても構いません)

理想的には、両方出来る(その時の状況に合わせて指使いを自由に選べる)のが一番良い状態ですね。

では、次は同じポジションの3音刻みのパターンです。

譜面では3連符になっていますが、3音刻みのまま、16分音符で弾いたりするのも良い練習になります。

4音刻みよりは比較的簡単に感じるかも知れませんね。

譜例3、Cメジャースケール、6弦ルート、ポジション1 (3音刻み上昇)

譜例4、Cメジャースケール、6弦ルート、ポジション1 (3音刻み下降)

さて、次の6弦ルートのポジション2なのですが、上記のポジション1でやったように、4音刻みと3音刻みのパターンを自分で考えてみましょう。

基本的な指使いは、こちらも前回と同じく、
5フレット人差し指、
6フレット中指、
7フレット薬指、
8フレット小指、
(3弦のみ、4フレット人差し指、5フレット中指、7フレット小指)
になります。

ただし、フレットがずれる3弦周辺(4、3、2弦の辺り)は、上記の指使いの指定を必ずしも守る必要はありません。

各パターンによって、弾きやすいと感じる指使いがあるはずなので、自分で決めて練習してみてください。

では最後に、5弦ルートのポジションのトレーニングパターンを確認してみましょう。

ここは見ての通り、2~5フレットのポジションと、5~8フレットのポジションの二つに分かれていますね。

この2つの場所をまたぐ時の指使いがちょっと特殊なので、譜面に書いたものをよく確認してから弾いてください。

基本的な指使いとしては、先のポジションと同じような感じで、
2→5フレットの順番で、人、中、薬、小と対応、
5→8フレットの順番で、人、中、薬、小と対応します。

譜例5、Cメジャースケール、5弦ルート、ポジション1 (4音刻み上昇)

譜例6、Cメジャースケール、5弦ルート、ポジション1 (4音刻み下降)

譜例7、Cメジャースケール、5弦ルート、ポジション1 (3音刻み上昇)

譜例8、Cメジャースケール、5弦ルート、ポジション1 (3音刻み下降)

と、言う事で、今回は2種類のスケールトレーニングパターンを紹介しました。

練習としては、この他にも色々なパターンが考えられますが、基本的には、何かしらのルールに基づいて上昇と下降を繰り返すものになります。

ストレートにスケールを上昇、下降するものも含めて、日々の練習に取り入れていってください。

では、今回は以上になります。

ありがとうございました。

大沼

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
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このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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