『知識と感情を融合させた表現が出来るギタリスト』になる為の Intelligence & Emotional Guitar

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※(旧)エレキギター初心者講座~第五回~

※こちらは古い初心者講座になります。

(難しくてよくわからない、との感想を頂いたので、

 新しい初心者講座を始めました⇒https://shunonuma.com/gtbeginner)

 

エレクトリックギター 超超初心者講座 ~第五回~

 

では、初心者講座、第五回やっていきましょう。

 

今回もエクササイズですが、少々、難易度が高めです。

 

ですが、難易度が高いと言うことは、 テクニック向上に効果が高い、

ということなので、 じっくりマスターしてもらいたいと思います。

 

今回紹介するような、難しめのトレーニングも、

早めにやっておいて損はありません。

 

結局、 簡単だろうが、難しかろうが、

一番最初は出来ないのです。

 

ハッキリ言ってしまえば、 どんな事も慣れでしかないので、

経験しておくに越したことはないですよね?

 

自転車に最初は乗れなかったのと一緒です。

 

 

でも、いつの間にか、

片手を離したまま 運転したり出来るようになってるじゃないですか。

 

その行為が出来る=その行為に慣れた といっても過言ではありません。

 

それをギターでやるだけです。

 

ね、簡単でしょう笑

 

とにかく、続けていれば、

その内ちゃんと出来るようになりますので、 続けてくださいね。

 

では、講座に移りましょう。

 

まず今回のエクササイズに必要な、ピッキングの種類が2つあります。

 

一つ目はアウトサイドピッキング

 

オルタネイトピッキングのダウン、アップを続けていると、

自然に、2本以上の弦の外側から、 弦をピッキングすることになるのでこう呼びます。

 

二つ目はインサイドピッキング

 

アウトサイドとは逆に、2本以上の弦の

内側からピッキングすることになるのでこう呼びます。

 

言葉では理解しにくいかも知れませんので、

実際のエクササイズでそれぞれ確認してみましょう。

 

~エクササイズ1~

 

アウトサイドピッキング

1

 

ピッキングの方向に注目してください。

 

弦の外側からピッキングすることになっていますよね?

 

これがアウトサイドピッキングです。

 

2小節目の3拍目、1弦から戻るフレーズは、 アップピッキングから始めて、

無理やりアウトサイドピッキングにしています。

 

インサイドピッキング

2

 

こちらもピッキングの方向に注目してください。

 

インサイドの名の通り、 弦の内側からピッキングすることになっています。

 

これがインサイドサイドピッキングです。

 

2小節目の3拍目、6弦から戻るフレーズは、 アップピッキングから始めて、

無理やりインサイドピッキングにしています。

 

ちなみに今あげた二つの譜例は、 相当難しいので、

上手く弾けなくても構いません笑

 

僕もこれを人前でやれと言われたら、かなりイヤです笑

 

ミスする可能性が高いので笑

 

この譜例は、あくまで、インサイド、アウトサイドの 意味を理解するために作りました。

 

では、インサイド、アウトサイドの意味がわかったところで、

トレーニングとしてのエクササイズに行きましょう。

 

譜例1(アウトサイド&インサイド上り)

3

譜例2(アウトサイド&インサイド下り)

4

 

この二つの譜例は、ピッキングする弦の移り変わりに対して、

交互にアウトサイドピッキングとインサイドピッキングが 入れ替わります。

 

譜割は16分音符にしていますが、8分音符や3連符など、 色々なリズムでやってみましょう。

 

左手は、クロマチックスケールの練習のように、

 

5フレットは人差し指

6フレットは中指

7フレットは薬指

8フレットは小指

 

これを、どの弦に大しても忠実に守ります。

 

このフレーズだとジグザグに動くような感じですね。

 

慣れないうちはかなり難しく感じると思いますので、

超ゆっくりのテンポでやってください。

 

このエクササイズを続けていると、弦を飛ぶフレーズや、

アルペジオなどのプレイが特に安定してきます。

 

練習のポイントは、右手を絶対に見ないことです。

 

目で距離を測るクセをつけずに、 手の感覚に、弦と弦の距離感を覚えこませるのです。

 

さて、テキストの始めにも書きましたが、 今回は少々難しめです。

 

なので、すぐに弾けなくても構いません。

 

これは僕の持論なんですが、

早めに上のレベルを体感しておく と言うのは大事だと思っています。

 

自分の世界観が広がりますからね。

 

「人間ってこんな風にギターを弾く事が出来るようになるのか!」

という事実を早い段階で体感しておくのです。

 

例えば、1950年代など、エレキギターが世に流通し始めた頃、

現代のようにギター凄まじい速さで弾くことが出来るなんて、 誰も考えもしなかったのです。

 

でも段々と、「もしかしてこんな事もできるんじゃないか?」と、

色んな弾き方を色んな人が試してきて、 技術が発展してきたわけです。

 

誰かが発明した、新しい弾き方を見た人たちは、

「ああ、ギターってこんなことも出来るんだ」と、 自分の世界観を広げていったのです。

 

その積み重ねの上に今があります。

 

例えば、50年代ではないですが、ビートルズとか、

ゆっくりのフレーズばっかりですよね笑

 

ですが今では、とんでもないスピードでギターを弾く人がいます。

 

50年代に生きていた人々は予想もしなかったでしょう。

 

今、僕らは、練習しだいで、

そういったことが 出来るようになることを知っています。

 

やればいつか出来るようになることを知っているんですから、

それをやりたかったら練習しますよね?

 

ですが50年代の人には、 絶対に出来るようにならないのです。

 

なぜなら、

「そんなことが出来るなんて思いもしない」

から。

 

そもそも想像すら出来ないのです。

 

まだ50年代の人にとっては、そんなプレイは

世の中に存在していないのですから。

 

なので、早めに上のレベルを体感して

知っておくことが重要だと僕は思っています。

 

自分の限界を引き上げるとでもいいましょうか。

 

今回の譜例を上手く弾けないのならば、

どの辺が上手く弾けないのか、分析してみましょう。

 

自分はどういう動作の時にミスしてしまうのか?

 

そこを把握して、繰り返し練習していれば、

必ずいつか弾けるようになるはずです。

 

譜例も一気に全部やろうとせずに、

分割してもいいですし。

 

焦らず、地道に上達していきましょう。

 

では、第五回は以上になります。

 

ありがとうございました!

 

大沼

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プロフィール

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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