どうも、大沼です。
前回紹介した音感トレーニングの続きを考えていきましょう。
前にやった事を簡単にまとめると、
1、基準にした1音(=tonic)を聴く
2、そこから任意で選んだ音を歌うなどして想定
3、その後、ギターで実際に鳴らして確認
と言う流れでしたね。
これを元に、さらに発展させたトレーニングを考えてみます。
(自分では何か思いつきました?)
まず、基準にする1音(tonic)を設定する所までは同じです。
ですが次はここから、何かしらのコードの
「コードトーン」を想定してみましょう。
例えばトニックをC音に設定したとして、
CM7コードの構成音の響きを想像できますか?
CM7の構成音はC、E、G、Bですね。
それぞれ、音を歌ってみましょう。
これについては、こちらで配布しているテキストにも書いてある、
「コードトーン・アルペジオ」のフレーズ・トレーニング辺りを
行っていると、スムーズに歌えたりします。
もし、はっきりとイメージできない場合は、「ドレミファソラシド」と
順に歌ってみて、そこからド、ミ、ソ、ドの音を抜き出してみると、
精度が上がります。(※CM7の場合)
この手順を踏まなくても、一発で出来るのであれば(良いピッチで歌えたりしたら)、
良い感じですね。
基準音から「ドレミファソラシド」と順番に上がっていく場合は、
前後の音とのインターバルを感じられるので歌いやすいのですが、
コードトーンの様に、音と音の間が空く場合、少し難しくなります。
さて、次ですが、もう少し難易度を上げてみましょうか。
今は、CM7と言う、一般的に耳にすることの多い(?)「メジャースケール」の、
頭の音から素直に始まるコードを歌いましたが、例えばこれを『C7』にしたとしたら、
構成音は歌えますか?
C7の場合は、C、E、G、B♭の4音ですね。
この内「B♭」がパッと歌えるかどうか?
ここがポイントですね。
こう言った、普段あまり意識しない音が出てくると、
ちょっと怪しくなってくるはずです。
さらにさらに、同じ様な観点からもう一歩段階を進めてみましょう。
ここまでは、比較的想像しやすいメジャー系の音階を使ってみました。
なので次はマイナー系でいきます。
同じ様に、トニックはC音に設定したとして、
そこから「Cナチュラルマイナースケール」を歌えますか?
恐らく、メジャー系と比べると、音に♭の付く、
m3rd、m6th、m7th辺りの音が安定しにくいはずです。
コードにしても、例えばCm7の構成音、C、E♭、G、B♭などを
歌ってみましょう。
他にも、一般的なトレーニングとしてはあまりやる必要が無いかも知れませんが、
ディミニッシュコードの構成音が歌えたりしたら、ちょっと変態的ですね。
最後に、人間は口では和音を歌えませんが、
コード進行にも、このトレーニングは活かせます。
例えば、C音だけを聴いて、key=Cの1-6-2-5である、
CーAmーDmーG(CM7-Am7-Dm7-G7)の
響きが想像できますか?
これが出来ると、譜面のコード表記を見ただけで
サウンドが分かる(イメージ出来る)様になります。
他にも、1-6-2-5の進行は、6度のコードが
ドミナント7th(X7)に変化している事が良くあります。
先ほどの進行であれば、CM7-A7-Dm7-G7となりますが、
この、Am7 or A7の響きの違いが、
トニックだけを聴いて想像出来たらかなり凄いです。
とまあ、色々とお話ししてきましたが、なんだかんだ言って、
後半に紹介したトレーニングは結構難しいので、
今は出来なくても全然構いません。
普段、気が向いた時にクイズ感覚で続けてたりすると、
段々と感覚が身に付いてきますので。
(※もし、ちゃんとしたピアノかキーボードがあるならば、
そちらを使っても良いですね)
この他にも、色々なバリエーションが作れるでしょうし、
気楽に色々と試してみて下さい。
それでは、今回は以上になります。
ありがとうございました。
大沼
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