『知識と感情を融合させた表現が出来るギタリスト』になる為の Intelligence & Emotional Guitar

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ギターだけあれば出来る、シンプルな音感上達トレーニング ~その1~

 

どうも、大沼です。

 

メルマガに参加されている読者さんからの質問なのですが、
『音感を良くする(鍛える)にはどうしたらいいのか?』
と言うものがありました。

 

これについては、所謂、ソルフェージュ的な
音感トレーニングを取り入れるのがシンプルに一番良いです。

 

その手の書籍も沢山ありますし、普通に、耳コピを中心とした、
楽曲のコピーでも鍛える事は可能ですね。

 

ですが、そういった事は多くの人が知っていると思うので、
今回は「ギター一本あれば出来る音感トレーニング」を紹介します。

 

まあ「トレーニング」と言うよりは、もうちょっと気楽な感じで、
「聴音クイズ」みたいなものですね。

 

では、いきましょう。

 

■基準音をベースに、特定の音を歌える(想像できる)か?

 

ではまず、ギターを用意しましょう。アコギでもエレキでも良いです。

 

万が一、もし一本も持っていないのであれば、
楽器屋さんで買ってきて下さい。

 

音感トレーニングをするにあたって、ギターからは
正しい音程が出ている必要があるので、
チューニングと全体調整はしっかりと行っておきましょう。

 

これで準備は完了です。

 

さて、絶対音感がある人以外は、基本的に
相対音感で音を判別することになるので、
何か基準になる音が必要ですね。

 

この音は何でもいいのですが、今回はC音にしましょうか。

 

6弦8フレットか5弦3フレット辺り、好きな方を選んでください。
(※どちらかと言えば5弦の方がピッチが良い事が多いはず)

 

まずはこのC音をポーンと鳴らし、良く聴きましょう。

 

これであなたの中に、C音という基準が出来ました。
(※これが要するにtonic=基音=その時に基準、中心とする音ですね)

 

さてさて、ここからがトレーニングなのですが、今のC音だけを聴いた状態から、
例えば、「E音」がどんなピッチの音か?想像できますか?

 

ギターでE音を鳴らす前に、自分の中でイメージしてください。

 

周りに人が居ない様なら、もしくは居ても気にならない様なら、
口で歌ってしまいましょう。
(※と言うか、トレーニングとしては歌った方が断然良いです)

 

声としては、「ン~」でも「ア~」でも「ラ~」でも良いのですが、
ピッチが正しく「(先程聴いた)C音を基準とした場合のE音」である必要があります。

 

では、声に出してみたら、次は答え合わせ。

 

ギターでE音を鳴らしてみましょう。

 

この時、歌っている声を止めずに、ギターの音と重ねてみます。

 

こうすると、ピッチがズレていたらわかりますからね。

 

どうでしょうか?結構わかりやすそうなCとEでも、
意外と、正確なピッチは想像出来ていないはずです。
(※出来てるならそれは素晴らしいです)

 

もう一回、まったく同じことをやってみましょうか。

 

再度、C音だけを聴いてE音を歌います。

 

今度は、さっきより正確性が上がったのではないでしょうか?

 

とりあえず、2回ほど訓練したことによって、
この5~10分間で、少し音感が良くなりましたね。

 

続いて第二問。今度はちょっと難しいかもしれません。

 

基準にする音は先ほどと同じC音です。

 

ですが、C音を聴いて想像する(歌う)音は、「E♭音」にしてみましょう。

 

さっきのE音からは半音下がっていますね。

 

さて、たかだか半音の違いですが、通常、単体としては、
あまり歌う機会がないであろう♭の音。
(※ここではm3rdですね)

 

パッと見のイメージよりも、歌ってみると、
だいぶズレているのではないでしょうか?

 

E♭音(m3rd)は、Cマイナーペンタなどにも入っている音なので、
おそらく、それなりに聴いてはいるはずなのに。(インターバル的にも)

 

このトレーニングをやると、

『如何に普段、自分が音を聴いて(聴けて)いないか?』

がわかります。

 

普段、ギターを熱心に練習している人は多いと思いますが、
意外と音に注意が払えていない事がわかり、
練習に対する意識が変わりませんか?

 

実はまだ、これを発展させた練習法はあるのですが、
ちょっと長くなってきたので、続きは次回に回します。

 

あと、今紹介したトレーニングですが、こちらも明日また、
朝起きたらやってみましょう。

 

今日の一回目よりは精度が上がっていると思いますが、
またまた多少ずれているはずです。

 

ですが、継続したことによって、
『昨日より精度が上がっている』
と言う事が重要なポイントです。

 

ギターをアンプに繋ぐ必要すらなく、
クイズ感覚で気軽にできるトレーニングなので、
暇があったらやってみて下さい。

 

ではまた明日、このトレーニングを発展させて、
難易度を上げたものを紹介しますので、お楽しみに。

 

その方法も、思いつく人は、いくらでも思いつくかもしれませんね。

 

ありがとうございました。

大沼

 

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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