続いてやっていきましょう。
前回の記事では、各メジャーキーに対応する、
 メジャースケールの構成音をルートにコードを作ると、
 どのキーでも出来上がるコードの順番が同じ、
 ということを解説しました。
その順番とは、以下のようなものでしたね。
ⅠM7
 Ⅱm7
 Ⅲm7
 ⅣM7
 Ⅴ7
 Ⅵm7
 Ⅶm7(♭5)
Key=Cなら、対応するスケールがCメジャースケールなので、
 CDEFGABの順番で、各音をルートにコードを作るとこうなります。
Ⅰ、C(CM7)
 Ⅱ、Dm(Dm7)
 Ⅲ、Em(Em7)
 Ⅳ、F(FM7)
 Ⅴ、G(G7)
 Ⅵ、Am(Am7)
 Ⅶ、Bm(♭5)(Bm7(♭5))
このコードの順番は、
メジャーキーならどのキーでも同じです。
あとローマ数字の表記にも慣れましょう。
慣れるまで大変かも知れませんが、
 コード理論などの意味を表すのに非常に便利です。
では今回は、上記の出来上がったコード達の、
 役割や効果、機能といったものを学びましょう。
簡単に説明すると、
 とあるコードを鳴らすと、
 次はこのコードに進みたくなる(鳴らしたくなる)、
 (もしくはどのコードにも進むことができる)
 といった機能がそれぞれのコードにはあります。
実際に試してみましょうか。
まずKeyはCにしましょう。
Key=Cの場合、対応するスケールは、
 Cメジャースケールですね。
Key=C時のダイアトニックコードは、
 上にも載せましたが以下の7つです。
Ⅰ、C(CM7)
 Ⅱ、Dm(Dm7)
 Ⅲ、Em(Em7)
 Ⅳ、F(FM7)
 Ⅴ、G(G7)
 Ⅵ、Am(Am7)
 Ⅶ、Bm(♭5)(Bm7(♭5))
Key=Cの曲は、大半(70~100%くらい)が上記のコードで
 構成されることになります。
では、上のコードの中から、
 C(CM7)とG(G7)のコードを使って、
 コードの機能を体感してみましょう。
まず、C→G→Cといった進行を、
ゆっくり弾いてみてください。
ポジションはどこでもいいです。
 お好きなところでどうぞ。
一つ一つのコードをじーっくりと聴くつもりで。
次に、C→Gと弾いて、
 そこでストップしてください。
なんか、そわそわしませんか?
C→Gとストップすると、
 次にCコードを弾きたくなりませんか?
ならなかったらもう一度はじめからやってみてください笑
では、なったという前提で話を進めますね笑
なぜC→Gとコードを弾くと、
 次にCコードを弾きたくなるのか?
解説していきましょう。
まず、Key=C時におけるC(CM7)というコード。
ローマ数字でコードを表すと、
 ⅠM7(ワンメジャーセブンス)ですね。
Cメジャースケールの1音目、
C音をルートにコードを構成したのでⅠM7です。
このコードは、Key=C時のトニック(主音)、
 C音をルートに構成されたコードなので、
 トニックコードと呼びます。
他にはメジャーキーのトニックコードなので、
 トニックメジャー(トニックメジャーコード)と
 呼んだりもします。
このトニックコード、どういう機能かというと、
 そのKeyにおいてもっとも安定する(落ち着く)
 コードになります。
要は帰ってくる場所ですね。
Key=Cの時は基本的に、トニックコードである、
 C(CM7)に向かってコードが進行するわけです。
いつもどーりの帰り道(←王道のコード進行)でも、
 寄り道しまくっても(←奇抜なコード進行)でも、
 Key=Cなら基本的にはC(CM7)を目指してコードが進行します。
 (例外もあります)
なぜなら、KeyがCだから、ですね。
さて、今回はここまでです。
トニックコードの役割、
 理解できましたでしょうか?
曲のスタートを、家から出かけることだとしたら、
 トニックコードは帰ってくる家のようなものですね。
次回は、
 C→G→CのGコードの役割について、
 やっていきましょう。
では!
shun

この記事へのコメントはありません。