こんにちは、shunです。
前回に引き続き、ドリアンスケールについてやっていきましょう。
前回の記事では、A(ラ)音をトニックに、
ナチュラルマイナースケールと、
ドリアンスケールを弾き比べてみました。
もう一度ポジション図をのせますね。
図1、Aナチュラルマイナースケール重要ポジション
図2、Aドリアンスケール重要ポジション
見てのとおり、Aマイナースケールと、Aドリアンスケールでは、
1音だけ構成音がちがいます。
そのちがう音とは、AマイナースケールのF音と、
AドリアンスケールのF#音です。
ではその2音が、各スケールで何度の音に当たるのか、
確認してみましょう。
まずは、AマイナースケールでのF音。
A(トニック)
B(M2nd)
C(m3rd)
D(P4th)
E(P5th)
F(m6th)
G(m7th)
と、F音はm6th(マイナーシックス)にあたります。
次にAドリアンスケールのF#音。
A(トニック)
B(M2nd)
C(m3rd)
D(P4th)
E(P5th)
F#(M6th)
G(m7th)
と、F#音は(メジャーシックス)にあたります。
結局のところ、ナチュラルマイナースケールと、ドリアンスケールは、
6度(6th)の音が半音ちがうだけ、ということになりますね。
こうしてみると、ドリアンがどうのこうの~とか、エオリアンがどうのこうの~とか、
名前だけ聞くとさっぱりだったことも、単純なものだと言うことがわかると思います。
で、ですね。
この二つのスケール。結局1音しかちがわないんですよ。
ということは、その1音はどちらのスケールにとっても
重要な音だってことじゃありませんか?
そこだけちがうんですからね。
要するに、“その1音があるからこそ、
そのスケールである”と言うことを決定づけているわけです。
そういった、そのスケールにとって特性を決定付ける音を、
キャラクタリスティックノート(特性音)と言います。
今回のドリアンスケールで言えばキャラクタリスティックノートは、
M6thがそれに当たります。
このキャラクタリスティックノートは各スケールにあります。
今回は“ドリアンはM6thが重要”と覚えておきましょう。
では次回、ドリアンスケールの実用編、
やっていこうと思います。
shun
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