こんにちは、shunです。
前回の記事に引き続き、ドリアンスケールについてやっていきましょう。
これ知ってると、初対面のミュージシャンと
サッとセッションが始められるので、
覚えておきましょう。
さて、前回までやってきたことは、
“ドリアンスケールそのものを覚えて、
使うべきシチュエーションで使ってみよう”ってことでしたね。
その、”ドリアンスケールを使うべきシチュエーション”は、
Am一発のコード進行とAm7→D7のループ、この2つでした。
正確に言うと、一つのマイナーコードが長く続く時(Am一発など)と、
メジャーキーのツーファイブにあたるループ(Am7→D7など)の時です。
そのあたり詳しく解説していきましょう。
まずは、Am一発など、一つのマイナーコードが長く続く時。
今回はバッキングでAmがずーっと鳴っているとします。
その上でソロをとる場合、どんなスケールが使えるかわかりますか?
選択肢としては、
Aマイナーペンタトニックスケール
Aナチュラルマイナースケール(エオリアンスケール)
あたりがまず出てきます。
コードがAmなので、マイナー系のスケールが使えることになりますね。
もちろんAドリアンスケールも使えます。
その解釈で言うと、結構いろんなスケールが使えることになるんですが、
スケールの構成音的にあまり安定しないスケールは、使い方が難しいのです。
要するに、Am一発のときに、そのあまり安定しないスケールを使うと、
単なるミスっぽく聞こえる可能性が高い、ということです。
なので、マイナーコード一発のセッションのときに、
まずソロで使うべきスケールとして、
Aマイナーペンタトニックスケール
Aナチュラルマイナースケール(エオリアンスケール)
Aドリアンスケール
の3つがあがるんですね。
正確には、ナチュラルマイナースケールはあまり使いませんが・・・。
なぜかと言うと、ナチュラルマイナースケールに含まれる、
m6thの音が、Amコードの機能を邪魔するからです。
なので、ナチュラルマイナースケールを使うと言うよりは、
マイナーペンタ+9thと捉えた方が演奏しやすいでしょう。
図を載せますね。
図1、Amペンタ+9th重要ポジション
赤の×がm6thで、青の○が9thです。
マイナーペンタに9thを加えると、グッと大人っぽくなるので、
マイナーペンタだけで弾いている時と、雰囲気を変えたりするのに使えます。
次にドリアンなんですが、今まで解説してきた通り、
M6thを強調すると、ドリアンの雰囲気が強くでます。
図2、Aドリアン
赤の曲線で示した、M6th(F#)とm7th(G)、
青の曲線で示した、9th(B)とm3rd(C)、
ここの半音をコントロールするとかっこよくなります。
以上のことをふまえてまとめると、現実的には、
Am一発のセッションでまず考えるべきスケールは以下のようになります。
1、Aマイナーペンタ
2、Aマイナーペンタ+9th(図1)
3、Aドリアン(図2)
他にも考えられるアプローチはありますが、
まずはこの3つからマスターしてきましょう。
では今回はAm一発の解説でした。
次回、Am→D7についてやっていこうと思います。
shun
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