どうも、大沼です。
今回は、
【世の中のほとんどの人が言わない、ギター上達に必要な最大の要因】
ということでお話してみたいと思います。
これもまたギターに限った話ではないのですが、世の中には色々な分野に、色々な先生(≒大なり小なり教育業に従事している人)がいますよね。
ですが、これら先生方の内、実はその分野の能力向上に一番必要なのに、ほとんど全ての人が生徒に中々言ってくれないこと…。
それは、
【とにかく量が足りていない】
ということです。
この【量】というのは、もちろん、学習量、練習量、実践量など、【スキルアップの為に必要な訓練の量全て】を含みます。
で、こうして言われてみれば、「なんだよ、んなことわかっとるわ」とか、「まあ、やっぱそうだよなあ」とほとんどの人が思うことでしょう。
ですがやはり、極論、突き詰めると全てはここなのです。
まあ、もう少し正確に表現すると、
「その人が達成したい目標に対して、十分な訓練の量に到達していない」
とこういうことですね。
そしてこれは、多くの場合、教えてくれる先生方ははっきり言ってくれません。
なぜ言わないのか?といえば、多くの場合「みんな優しい」からでしょう。
とにかく、厳しい現実を突きつけてショックを受けないように気を使ってくれいる。
とにかく、早い段階で挫折しないようにしている。
ここもまたギターに限った話ではないのですが、どんな分野でも、新しく始めたことで、わかりやすく結果が出るまでは時間がかかります。
なので、せっかくそれを始めたのに、楽しみを知る前に、止めてしまうようなことがないように、気を使っている。
特殊な場合を除き、まともな教育者ならば、この理由が大多数でしょう。
(※僕も当然、そういう理由で、少し話す内容を遠慮しているところがあります)
ですがやはり、今よりも高い水準を目指すのであれば、越えなければいけない努力量があるわけですよね。
教える側も、あまりにも甘いことばかり言っていると生徒は成長しませんが、受ける側にも、この辺りの厳しさに向き合う覚悟が出来ているか?
両者が考えなければいけないところです。
■それを達成するのに必要な努力量の見積もりが正確にできているか?■
さて、出だしから少し厳しいことを書きましたが、とはいえ、普通に生活をしていたら、そんなに音楽に時間とエネルギーを集中投下できる人ばかりではないでしょう。
なので、次に考えなければいけないことは、
【自分の直近の目標と、それを達成するのに必要な努力量の正確な見積もり】
です。
この辺り、何に、どんな努力が、どのくらい必要か?は内容によって話が変わってきますので、大雑把なイメージとして数値を使って考えてみましょう。
例えば、普通の歌もののポップス(難易度低め)の曲をコピーするのが、努力量300とかだとします。
次に、テクニカルな難曲があり、それをコピーするのに必要な努力量が1500とかだとした場合。
仮に、1日1時間の練習で30ポイント分上達するとしたら、練習時間×日数で、上記の曲がどのくらいの努力量でコピー可能か?がなんとなくつかめますよね。
まあ、もちろん数値はイメージなので、現実は他にも色々な要素が絡んできますが、基本的には、その目標達成に必要な努力の量と質が十分満たされれば、望みは叶うわけです。
ならば、そういった見積もりが、おぼろげでも良いから、見えているか?
そういった努力と目標の関係性が、今の自分の実力で把握できる範囲でいいので、ある程度イメージ出来ているのか?
この辺り、なんとなくでも良いので想定できていると、やはり挫折する可能性は減るかと思います。
もし、難易度1500の難曲に挑んで努力していたけど、努力量320くらいで「あー全然弾けねー!」と止めてしまった人がいた場合。
その人は、努力量320以下で達成できるものであれば、普通に達成出来ているわけですよね。
やはり人間、中々結果が見えてこない中で行動し続けるのは、難しい部分もありますから。
(※この辺り、その人の気質や、その分野に対する情熱などによって変わる部分でもありますが)
なので、
「今自分がやろうとしていることは、どのくらいの努力量や訓練期間が必要なのか?」
たまにはここを、出来る限り客観的に見てみる時間を作ると良いですね。
で、もし、結果が出るまでに長い訓練期間が必要なものに取り組むのであれば、その間に挫折しないように、比較的簡単に達成できるような目標を途中途中で挟んでいく、などといった方法も考えられます。
(基本的には、達成感とか成長実感といったものは、人間のモチベーションアップに繋がりますので)
この辺り、上手ーく自分の性格とかに合わせて、調整していくことも必要かと思います。
(※特に今、上手くいってないならば)
後はやはり、「自分の目標と、その達成に必要な努力量の関係性をイメージせよ」と言われても、初心者などの、とにかく経験が少ない内は、そのイメージや計算自体が難しいことがほとんどでしょう。
なのでその場合、これもいつかの記事で書いたような気がしますが、
「あ、なんかできそう、とか、それをやってみよう、と思った時、「このくらいで達成出来そうだな」とおぼろげにでも想像している努力量があるとしたら、実際は、少なくともその3倍くらいは努力が必要かもしれない」
と、そういう厳しめの想定をする、ということです。
僕自身もそうですが、やは人間、自分に都合のいいように物事を想定しがちです。笑
おそらくギターを始める前は、もっと簡単にFコードを押さえられると思っていたはずですし、カッコいいあの曲も、すぐにスラスラ弾けるようになるだろう、と無意識的に考えていた人がほとんどだと思います。
ですが、実際にやってみると、多くの場合そうはいかない。
でも、なんか続けていたら、いつのまにか弾けるようになって今がある。
振り返ってみると、その努力量は、最初にしていた自分にとって都合のいい想定からみると、なかなかの量をこなしているはずです。
なので、「(特に経験の少ない内の)こんくらいで弾けそうだな」という想定の、3倍くらいを覚悟しておく。
「3倍」というのは単にわかりやすい数字としてだしただけなので、実際はもっと必要かもしれないし、必要じゃないかもしれない。
ただ、大なり小なり、必要な努力量をこなす「覚悟」があれば、後々ショックを受けてやめてしまう可能性も減ることでしょう。
と、いうことで、なんだか夢があるような無いような微妙なラインの話になりましたが笑、今回は以上になります。
理想を高く掲げることと、実現に必要なもののバランスをきちんとしてみよう、みたいなことでもありますね。
ある意味人は、「事前に想定できる負荷」には強く、「事前に想定できていない負荷には弱い」ところがあると思うので、とにかく行動を継続出来るような習慣や心構えを作っていけると、「本当にそれを楽しめるレベル」まで到達できる人が増えるのではないかと感じています。
それでは、また次回。
ありがとうございました!
大沼
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