どうも、大沼です。
さて今回は、意外と、あまりギタリストがやっていない練習法?、というかある種のチェック法?を紹介したいと思います。
それは何かというと、
『コードをジャラーンと弾いた時、自分が押さえて(鳴らして)いる弦の音を全て聞き分けられるか?』
というものです。
ピアノとかだと結構チェックしやすいのですが、ギターだと、アコースティック系のものはまだしも、エレキで歪ませてたりすると、そのコードの内容をぼやっとしか認識してなかったりします。
ギターの基本的な弾き方の一つである、コードストロークの影響としても、音のかたまりの様な鳴り方になるので、これまた若干ぼやっとしがちです。
例えば、CM7みたいなコードを押さえたとして、まずはベース(ルート)音は聞こえているか?歌えるか?
この辺りをチェックしてみましょう。
(※聴き取ってみるコードの種類やヴォイシングはなんでもいいです。)
弾き方は、コードストロークにしてみたり、アルペジオにしてみたり、色々なものを試してみて構いません。
この時、一番低い音であるルート音と、一番高い音であるトップノートは分かりやすいですね。
比較的、すぐに聞き分けられたり、歌えたりするでしょう。
ですが、少し難しいのは、その間の音。
例えば、5弦ルートのCM7コードであれば、セーハ系のヴォイシングだと、5弦から1弦に向かって、3、5、4、5、3とフレットを押さえることになりますね。
で、この時の4~2弦の音、これらを(比較的早く)聴きとれるか?も試してみましょう。
後は、そのヴォイシング内の、インターバルの分析ができるのならば、これをやっておくのも大事なことですね。
上のCM7のヴォイシングであれば、5弦から、
root、P5th、M7th、M3rd、P5th
と押さえていることになります。
こういう一音一音の理解、把握の積み重ねが、スケールでもコードでもなんでも、全ての理解に繋がりますので。
今回の例では、CM7という4和音のコードを例にしましたが、3和音だと音の種類が少ないのでもっとわかりやすくなり、4和音+テンションなどのより複雑なものになってくると、段々難しくなってきます。
(※ギターで可能なヴォイシングだと逆にテンションコードはわかりやすいかもしれませんが)
とは言え、一種類ずつ、シンプルなものから確認していけば、複雑に感じるものも、構造としては基本にプラスアルファしたものなので、必ず意味がわかる日が来ます。
こうして日々、なんとなく弾いているものの構造を、目、耳、頭で理解する。
もしかしたら最初は、「これがわかると何の役に立つんだろ?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、先ほども言ったように、後々必ず、バッキングでもソロプレイでも、全ての奏法理解とリスニング力UPに繋がりますので、気が向いた時にゲーム感覚でやってみてくださいね。
それでは、今回は以上になります。
また次回。
ありがとうございました!
大沼
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