『知識と感情を融合させた表現が出来るギタリスト』になる為の Intelligence & Emotional Guitar

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#07ギタリストもちゃんと音楽をやるんだ

どうも、大沼です。

僕は、ギターを始めた14歳の頃から、ずっと思っていたことがあります。

世の中には、(主に)家庭環境により、小さい頃から長い期間、音楽に取り組んでいる人達が一定数いますね。

全体としては、少数になるのかもしれませんが、さらに、いわゆる英才教育的なものを受けている人もいます。

対して僕は、そういった教育を受けてきたわけでも無く、中学2年の時に、自分からやっと始めたわけです。

この様に、そもそも音楽を始めた時期に差がある場合、どうしても、実力の方にも差が生まれてしまいます。

もちろん、長い目で見たら、後から始めた人が上に行ってる場合もあるのですが、そればかりは、時間が経ってみないとわからないですからね。

まあ、細かい条件はともかくとして、遅く始めた人は、ハッキリ言ってしまうと負けてるわけですよ。

実力的に。

僕も中学~高校の前半くらいまでは、憧れはありましたが、明確にプロになろう、とは思っていなかったんですよね。

ですが、高校2年の終わり頃、専門学校に進む事を決めた後は、『実力』と言うものを意識し始めました。

だって、実力が足りなければ、音楽で食っていくとか無理ですから。

その頃から、面倒で避けていた音楽理論も学びはじめたし、練習の内容自体も研究し始め、だんだんと、
「好きな曲のコピーをするだけ」
みたいな感じではなくなっていきました。

ただ、世の中には自分と同じように、
「音楽でやっていこう」
とか、
「もっとギターが上手くなりたい」
と思っているライバルがいて、その中には、当然、現時点で自分よりも上手いヤツがいるわけです。

そこに、最初に言ったような、ほんとに小さい頃から音楽に触れているようなヤツも。

特に、小さな頃から音楽に(プレイヤーとして)触れている人なんてのは、色んな教材や個人レッスン、練習にかける時間とお金の投資量がめちゃくちゃ大きいわけですよね。

対して僕は、始めたのは遅く、ほとんど独学で、10代のバイトで可能な範囲のお金しか使えず、大した投資が出来ていない。

こうなって来ると、普通の、当たり前の、基本的な訓練は当然するとして、もっと他に、人とは違うこと、違う観点からも音楽に取り組んでいかないと、いつまで経っても、追い付ける可能性が低いままなわけです。

・小さな頃からガンガン音楽をやっていて、自分よりも音楽への投資量が大きいヤツらに、いかにして勝っていくのか?

・相対的に、遅れて音楽を始めた僕が、彼らとの間にあるであろう差をどう縮めるのか?

色々考えた結果、結局、僕のような後から始めた人は、
『訓練の内容を工夫して、無駄なく効率的にやっていくしかないな』
と思ったわけです。

そういった感覚がずっとあり、自分が試行錯誤してきたものをまとめたのが、配布している教材だったりします。

例えば、クラシックの人達が、小さいころから英才教育を受けている様に、僕らギタリストにも、しっかりと体系化された教育はないのか?

なぜギタリストには、こんなにも、広く音楽全体を知る機会が少ないのか?

自分はちゃんとやりたいと思っているのに、どうして学ぶ環境が無いのか?

こんなことを長く考えていましたが、ですがもう、不満に思っていてもしょうがないので、それが無いなら自分で作るしかないな、と。

結局、僕が作っているものは、表向きは教材ですが、実は『環境』だと思っています。

ギタリストもちゃんと音楽をやるんだ、音楽家としての実力をつけるんだ、と。

そしてそれを身に付けるた為の『場』が必要だ、と。

他の人よりもギターが上手くなりたいとか、実力で上に行きたいのであれば、

・そもそも、やる内容自体を考え、選んでいかなくてはならない
・基本的な取り組み方を考えなくてはならない
・しかも差を付けたいのであれば、それらを人とは少し違う観点からやる必要がある
・もっと自分の持っているリソースを、対象(僕らは音楽)に投資していかなければならない

これらが出来ないと、いつまで経っても、中々実力が付かないし、絶対に、先に進んでいる人との差は埋まらないのです。

そして、普通は、それを仕事などの専門にしている様な人でなければ、これらを自力で考えるのも中々大変なので、自分がこれまで研究してきた中で、効果があったものを、スムーズに取り組めるような「場」として提供すること。

そういった環境を作っていくのが、今は、僕の仕事の一つになっています。

さて、なんだか、僕が考えてる事をひたすら話しただけのメールになりましたが。たまにはこんな内容でもいいでしょう。

人それぞれ、なりたい理想像があるはずで、そこに向かう為の取り組みを続けて行く必要がありますね。

この記事が、何かしら、あなたの指針になれば、嬉しく思います。

それではまた。

大沼

P.S.

ただ、後から始めた人にも少し有利な点があって、それは、
『小さい頃から音楽をやっている人全てが、ずっと音楽を好きなわけではない』
と言うことです。

特に、親に無理やりやらされてきた様な人には、意外と音楽が嫌いになっていることも多い、と。

実は、僕のブログの記事には、バークリー音大で学んでいる人のブログからリンクが来ていたりして、「あれ?音大の人でもこれ知らないのか」と驚くこともあります。

もちろん、知識、技術共にしっかりした人もいると思いますが、意外と隙がある人も多いようなので、ちゃんと学んでいけば、後発の僕らでも追い抜いていける可能性は全然ありますね。

次回、【#08実はあなたの好き勝手に弾いてもいい、しかし…】に続きます。

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プロフィール

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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