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人生で一番最初に読む、ギターと音楽の教科書】vol.06『ギターのスケールはずらすだけ 』

【vol.6】 ギターのスケールはずらすだけ

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こんにちは、大沼です。

『Vol.6、ギターのスケールはずらすだけ』と言う事で、やっていきましょう。

前回、

・Gメジャーペンタ/Eマイナーペンタ
・Dメジャーペンタ/Bマイナーペンタ

の、この辺りのペンタトニックスケールも弾いてみてほしい、というようなことを書きましたね。

現状、Cメジャーペンタ/Aマイナーペンタをマスターしていて、『トニック』の意味が理解できていたら、上の2つ(4つ)のポジションは全て弾けます。

本当はポジション画像を載せたかったんですが、ちょっとこれを読んでくれているあなたに自力で考えて欲しかったので、あえて文章だけにしてぼかしました。

前回の内容だけで、上の2つ(4つ)のスケールをどう弾けばよいのかが分かったら、これまでの内容を理解できている、と言えるでしょう。
(※分からない場合、僕の説明力不足という可能性もあるので、その時は質問をください)

さて、では今回は、『トニックを変えてスケール(ポジション)をずらす』という事について、やっていきましょう。

どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、ギターでは、
『スケールを覚えたら、それをそのままずらすだけで全てのkeyに対応できる』
と言う話があるのですが、これは本当です。

実際に、ペンタトニックの5ポジションを全て覚えているあなたは、現時点で12個あるkey全てでペンタトニックが弾けます。

今回はそれらの、『覚えたペンタトニックスケールのポジションをずらして、全12key(キー)全てで弾けるようになる為の、基本的な考え方』を学びます。

※Keyについてはまだちゃんと解説していませんので、key=C(メジャー)の曲だったらCメジャーペンタを使うんだ、とか、key=Amの曲だったらAマイナーペンタを使うんだ、とか、そのくらいの認識でOKです。

ハッキリ言ってしまえば、”スケールを弾き始めるトニックを変えるだけ”なのですが、『ずらせば良いんだろ』と思っているのと、『トニックを変えて弾き始めるんだ』と思っているのとでは、後者の方が圧倒的に認識レベルが高いので、そちらで覚えておいてくださいね。

では、いきましょう。

□Cメジャーペンタ、Aマイナーペンタのときのトニックの位置□

さて、『トニック』とは『主音』のことでしたね。

CメジャーペンタならC音、AマイナーペンタならA音がトニックです。

スケールを弾く時にトニックの位置を把握していることは、非常に大事なことになってきます。

以下の図でそれぞれのトニックの位置を確認してください。

・Cメジャーペンタ/Aマイナーペンタ、第1ポジションのトニック

この様に、先に書いたとおり、C音、A音がトニックなので、この位置ですね。

スケールを弾く時は、ポジションによって把握しやすいトニックの位置が違うので、その辺りは、各ポジション、自分で弾いていて見やすい位置を決めましょう。

このポジションだと、最初は6弦(と1弦)のトニックが一番把握しやすいと思います。
(慣れてくると、ここのCメジャーペンタは3弦のトニックも見やすいです)

では、『スケールポジションをずらす』、『トニックを変えて弾き始める』とはどういうことなのか?

前回のメールで弾いてみて欲しい、と書いた、Dメジャーペンタ/Bマイナーペンタで見てみましょう。

・Dメジャーペンタ/Bマイナーペンタ第1ポジション

Dメジャーペンタ/Bマイナーペンタの場合はこの位置になりますね。

見ての通り、Cメジャーペンタ/Aマイナーペンタの第1ポジションと同じ形で、そっくりそのままDメジャーペンタ/Bマイナーペンタのトニックの位置までずれてきています。
(今回はCメジャーの形から2フレット右にずれている)
         

これが、
『ギターではスケールを覚えたらそのままずらすだけで全てのkeyに対応できる』
と言う話の所以です。

で、ここで重要なのが、先にも書いたとおり、『ずらせば良いんだろ』と考えるのではなく『トニックを変えて弾き始めるんだ』と考えることです。

ちゃんとDメジャーペンタ/Bマイナーペンタを弾く時は、Dメジャーペンタなら、トニックのD音の位置、Bマイナーペンタなら、トニックのB音の位置を意識しておきます。

このように、ギターは覚えたポジションを平行移動(=そのまま左右にずらす)だけで全keyで弾ける為、ピアノなど他の楽器と比べて、かなりスケールが覚えやすい楽器といえます。

以上の事を踏まえた上で、Dメジャーペンタ/Bマイナーペンタの全ポジションを見てみましょう。


そして、DメジャーペンタのトニックであるD音、BマイナーペンタのトニックであるB音を把握しながら、
5つのポジションを練習してみましょう。
(※ポジション番号は、このテキストで解説した順番と使用頻度に基く独自のものです)

さて、これがスケールのポジションをずらす(始めるトニックを変える)ことの基本的な考え方です。

今回やったとおりに、トニックを変えてポジションをそのまま見るだけで、一応、全12keyに対応できるわけです。

なので、トレーニングとして、色々なトニックからペンタトニックスケールを弾いてみる、と言うことをやってみて欲しいと思います。

例えば、

Eマイナーペンタの第1ポジションは?Aメジャーペンタの第2ポジションは?
B♭メジャーペンタならば?
F#マイナーペンタならば・・・・?

みたいな感じで、トニックを変えて、指板上の色んなポジションで、ペンタトニックスケールを弾いてみてほしいのです。

で、前にも書きましたが、今回やったDメジャーペンタ/Bマイナーペンタと、Gメジャーペンタ/Eマイナーペンタ辺りは特にギターメインの曲で使用頻度が高いので、弾き込んでおいてほしいなと思います。

(※後はEメジャーペンタやAメジャーペンタ辺りも、ギターでは良く使いますね)

さて、では今回は以上になります。

なんでもそうだと思いますが、今回のような、新しい概念を覚える時が、一番学ぶのにエネルギーが必要です。

頭で考えなくちゃいけませんからね。

ですがそこを乗り越えてしまえば、その後はラクになって行きます。

以前、『ペンタの譜例を沢山やっていく』みたいな事を書きましたが、世の中、Cメジャーペンタ/Aマイナーペンタのポジションを使っている曲ばかりではないので、どうしても他のkeyの曲をやることになります。

なので、色んなポジション(トニック)からペンタを弾くことが出来るように、今回の内容をキチンと理解しておいてくださいね。

今後は引き続き、ペンタの譜例をやったり、keyやコードなど、基礎理論的な部分の解説と活用の仕方をやっていきますので。

では、いつものことですが、分かりにくいことがあったらメール、コメント等で質問してください。

ありがとうございました。

大沼

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



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