『知識と感情を融合させた表現が出来るギタリスト』になる為の Intelligence & Emotional Guitar

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音作りが上手くなるには?その2

どうも、大沼です。

 

前回の記事では、音作りの上達法についてお話しましたね。

 

基本的には、その方法を実戦してもらえれば、

あなたの音作りの実力はどんどん伸びていきます。

 

さて、自分一人でギターを楽しんでいる場合は、音作りについては、

前回の内容をやってもらえればそれで済むのですが、多くの場合、

次のステップとして、『バンドで演奏する(したい)』

ということになるでしょう。

 

そこで今回は、「(自分の)音作りが上手くなりません」と大体セットでついてくる、

『バンドメンバーから音作りが下手だ、と言われます』という悩み。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これについて、解決策を考えてみましょう。

 

まず、メンバーから「お前は音作りが下手だ」と、言われた、と。

 

このセリフだと、言いたいことはわかるんですが、

指摘している内容が曖昧ですね。

 

これは要するに、バンドで何か曲を合わせている時、あなたが、

”その曲に合わないおかしな音”を出している、ということでしょう。

 

 

さて、このようなことを言われた時、

考えられる可能性は2つあります。

 

それは、

1、本当にどうしようもないくらい、自分の出している音がクソ

2、その指摘したバンドメンバーも、音作りについて良くわかっていない

(※もしくはその両方という可能性もありますが)

 

1の場合、ぶっちゃけ、その曲に合わない、しょうもない音を出している時は、

それは素人でもわかります。(程度の差はあれど)

 

それについては、前回お話した方法をやってもらえれば、

その内、ちゃんと音を作れるようになるでしょう。

 

1については、自分の力を磨いてもらうとして、

問題は2の時です。

 

普通、バンドメンバー全員が、(各楽器とバンド全体の)音作りについて

一定以上の知識と実力を持っている場合、サウンドにおかしなところがあったら、

もっと具体的な指摘をしてくれるものです。

 

「ちょっとギター、ハイがキツいんじゃない?」

とか、

「ボーカルと帯域が被ってるからちょっと変えて」

とか、

「もう少しゲインを下げて、アタックで歪ませて欲しい」

などなど。

 

まあ、これは、最低でも”まともな音”を出していて、

さらにこうして欲しい・・・、という場合に多い事ですが。

 

ただ、そうではなくて、「お前の音作りはダメ」としか 言われないのならば、

そのバンドメンバーも、 音作りについて良くわかってないんじゃないか?と僕は感じます。

 

となると、そもそも、あなたを含む、バンド全体の音が

おかしくなっている可能性もありますし。

 

まあしかし、ハッキリと『その音はダメだ』と、言われているのならば、

まずは自分が至らないことを認めましょう。

 

自分が気付いていないだけで、

上記の1になっている可能性もあるので。

 

悔しかったら、あなたが素晴らしいギターサウンドを出して、

周りの人間を黙らせてください。

 

バンドメンバーが音についてわかっていようがいまいが、

自分が至らないところは真摯に受け止めて、

 

ますは、今、”自分が出している音のどこがどうおかしいのか?”

これを明確にしなくてはいけません。

 

そこで、一番最初にやらなくてはならないのが、

『一人でスタジオに入って、音作りをすること』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これです。

 

スタジオの個人練習を取って、

”本番で使う機材のセッティングで”音を作ってください。

~~~~~~~~~~~~~~~

 

アンプのボリュームをある程度出さないと、

本当にイメージした通りのサウンドになっているかは判別出来ません。

(特にチューブアンプを使う場合は)

 

「家でしっかり作ってますよ」という人もいるかも知れませんが、

もちろん可能なら先に家で音を作ります。

 

そしてそれが、”本当にイメージどおりのサウンドになっているのか?”を

スタジオでチェックするのです。

 

もし、スタジオ以外で、一定以上の音量を出せる場所があるのなら

そこでもいいんですが、おそらく多くの人は、そうではないはずです。

 

アンプのボリュームを上げると、

小さい音では見えてこなかった部分が見えてきます。

 

例えば、チューブアンプで大きな音を出すと、ピッキングの仕方1つで、

小さい音では聴こえなかった、ハイの成分が出てくる事もあります。

 

あと、そもそも 「家に本番で使う機材(特にアンプ)あるの?(家で鳴らせるの?)」

と、いうところもありますし。

 

なので、スタジオで個人練習をとってください。

 

地域によって多少の差はあると思いますが、

おそらく、 1時間で600~800円程度でしょう。

 

そのくらいの自己投資を惜しんでいては、

とてもじゃないですが、”良い音”なんて作れません。

 

っていうか、スタジオ入るのって楽しくないですか?笑

 

僕だったら喜んでやりますけどね笑

 

 

じゃあ、『一人でスタジオ入って、ベストだと思うサウンドを作った!』と。

 

では、次にやらなくてはならないのが、

『バンド全体での音作り』です。

 

基本的には、バンドでスタジオに入る時は、

曲を合わせるのが目的ですよね?

 

でも、それとは別に、『バンドの音作りだけ』に

一定の時間をとってください。

(まだバンド全体のサウンドが、ベストだと感じられないなら)

 

特に「今、サウンドの何がどうおかしいのか?」を、

だれも明確に指摘できない場合、そこに時間を割く必要があります。

 

メンバー全員で試行錯誤してください。

 

さて、上に書いた二つの事を行う時に、

重要になってくるのが、前回言いましたね?

 

そう、”サウンドのコピー”です。

~~~~~~~~~

 

個人での理想のサウンドがあるように、

『バンドとして出したい理想のサウンド』もあるはずです。

 

楽器そのものもそうですが、バンドを始めるにしても、

最初は、「真似をしたいバンド」が必ずいますよね?

 

その「真似をしたいバンド」を参考にして、

あなたのバンドのサウンドを、 理想の状態に近づける努力をしましょう。

 

メンバー全員で色々と実験してみてください。

 

結果的に、その量と質から生まれる、技術と経験によって、

バンドサウンドも『今どうしたら音がよくなるのか?』

を判断できるようになるのです。

 

一人で音を作っていて、「この音最高!」と思っても、

他のパートの邪魔をしている、なんて事もありますからね。

 

お手本とするのは、”このバンドのサウンド”でも良いですし、

もしくは特定のバンドじゃなくて、”この曲のサウンド”とかでも、

何でもいいのです。

 

なにか、サンプルとして、参考にする対象を探しましょう。

 

一人ひとりがベストな音作りが出来て、かつ、

バンド全体での音作りも出来てこそ、

『良い音作りをしている』と言えるのです。

 

さて、2回に渡って『音作り』について話してきましたが、

どうでしょうか。参考になりましたでしょうか?

 

これを読んで、何か質問が出てきたら、

気軽にメッセージをください。

 

ではまた。

 

大沼

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プロフィール

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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