『知識と感情を融合させた表現が出来るギタリスト』になる為の Intelligence & Emotional Guitar

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#04どんなこと、をどんな風に、どんなレベルでやりたいのか?

どうも、大沼です。

さてさて、ギター上達に向けたコンテンツが巷に溢れる今日この頃。

欲しい情報は、無料、有料を問わなければ大体取れてしまうので、今回は「自分」に目を向けてみましょうか。

平たく言ってしまえば、テーマは「自分の目標をはっきりさせる事」なのですが、その内容が、
『どのくらい具体的であるか?』
が実は重要です。

ここがぼやけていると、やる事もぼやけてきますからね。

日々、何となーく、漠然と練習をしていたりすると、実はほとんど効果がない事に時間を費やしていた、なんて事になってたりもします。(※僕もたくさん経験あります)

と、言う事で、今回のタイトル、

『どんな事を、どんな風に、どんなレベルでやりたいのか?』

これを考えていきましょう。

ではまず、当たり前の事ですが、誰しも「こうなりたい」、「こうなれたらいいな」と言う、理想や目標があるわけですよね。

どんな状態を目指すかは人それぞれですし、時期や今現在の状態によって、目標は変わって来るのが当然です。

なので、理想や目標が小さかろうが大きかろうが、近かろうが遠かろうが関係なく、どれだけ自分の望みを細かく把握しているか?に注目していきましょう。

その時、自分に問いかけるのが、

1、どんな事を?
2、どんな風に?
3、どんなレベルで?

です。

例えば、僕がウェブ上でやっている活動を例にすると、

1、どんな事を?

・ギタリストが知って(覚えて)おくべき知識や技術を、出来るだけ多くの人に伝える。
・特につまづきやすい、音楽の知識的な学習面での挫折を無くす。
・テクニックと知識がバランス良く備わったギタリストになる。
 (※読んでいる人がそうなれる様な下地を作る)

2、どんな風に?

・一般の書籍などでカバーしきれていない部分も含め、出来る限り分かりやすく、スムーズに。
・解説をむやみに複雑にせず、かつ、必要な情報は全て載せる。
・プレイ(実際の演奏)と知識が繋がる様に、学習と実践を一体化させる。

3、どんなレベルで?

・有料で販売されているコンテンツ以上のクオリティで。
・日本語が読める人全員に向けて。
 (※本音を言えば世界中の人に読んでもらいたいくらいですが)

みたいな事を考えてやっています。

こう見ると、「どんなレベルで?」というのは、自分のやりたい事の最終的な「クオリティ」や「影響を与えたい範囲」の様に捉えても良いですね。

ここからさらに細かくも見ていけるのですが、せめてこのくらいは具体化しておくと、『普段、自分が何をやったらいいのか?』にはあまり迷わなくなってきます。

なぜなら、上の条件を達成する為に必要な、

・勉強をするべき範囲(知っておくべき事の範囲)
・訓練(練習、学習)の量
・内容の深掘りのレベル

を先に想像できるからです。

もし僕が、先の基準を満たした教材を作ろうとするならば、明らかに、世の多くの人よりも勉強したり練習したりして、音楽に詳しくならなければなりませんよね。

そして、「何をどの位やる必要があるのか?」の基準が分かったら、後はその自分の目標に合わせた行動をとればいい、と。

これはもしかしたら、ちょっと複雑なことを考えている様に聞こえるかもしれませんが、実は人は、大なり小なり、似たような判断をしています。

例えば、僕のメルマガなどに参加している人の場合は、おそらくこのブログをそれなりに読んでいるわけで、何となーく、「僕がどんなことをやっているのか?」は分かっていたはずです。

そして、メルマガに参加して教材を受け取ろう、と思ったのであれば、

『この教材に取り組んだら、自分自身が望む状態に近づくだろう』

と、ある種の「成功の予感」みたいなものがあったはずなのです。

これは、人によって、どんな状態を予想していたかは少し違ってくる部分もあるか思いますが、基本的には、

『この教材に取り組んだら(どんな事?)、自分がこんな状態になれて(どんな風?)、こんなことが出来るようになるだろう(どんなレベルで?)』

と言う成功像が見えているわけですよね。

普通、ギターを始めた人と言うのは、多くの場合、「○○と言うギタリストみたいになりたい!」と思っているはずですが、実はこれだけでは、目標としてはかなり漠然としています。(※きっかけとしては非常に良いものですが)

「○○と言うギタリストみたいな状態」を、

→それってどんな事をやってるの?
→それってどんな風なの?どんな状態なの?
→それってどのくらいのレベル(クオリティ)なの?

と問われて答えられない様であれば、普段やるべき事の基準が見えませんよね。

例えば「イングウェイみたいになりたい」と言うのであれば、
(※もしイングウェイが誰だかわからない場合は検索してみて下さい)

どんな事?

・シングルコイルのストラトキャスターを使い、主にヘヴィメタル系のジャンルで、基本的にはソリストとして、インストゥルメント系の音楽(やプレイ)を多くやっている。
(※ヴォーカル入りも多いですが、イングウェイと言えば注目はギターですよね)

どんな風?

・マイナーキーの楽曲が多く、ハーモニックマイナー系スケール等を多用する。
・フルピッキング系の速弾きや、スウィープなど、テクニカルなプレイスタイルを押し出している
・自分主体のプロジェクトが多く、自分を中心に据え、他のバンドメンバーを入れ替えて活動する
・基本的には自分の好きな事(ジャンル)、やりたい事だけをやっている(※ように見える)

どんなクオリティ?

・プロレベル(※イングウェイはプロなので当たり前ですが)
・スタジオ系プレイヤー等と比べると、堅実さや安定感、演奏可能なジャンルの幅は落ちるが、プレイ全体の勢いやエモーショナルな表現は素晴らしい。
・今現在の基準で見ても、テクニックの水準はかなり高い。(※デビュー当時は、おそらく世界でもトップクラス)

と、こんな感じで、本気でイングウェイレベルを目指すのであれば、これらが達成できるような事を普段やればいいわけです。

さらに言えば、このくらいのことを考え、分析できていると、イングウェイのコピー以外からでも、彼の様に弾く方法は学べますし、『イングウェイの影響を受けた新しいもの』に繋がっていく可能性もあります。

で、結局、この問いかけは何をやっているのかと言うと、

『自分の理想や目標を達成するためにやるべき事を、多角的に見ていく行為』

なわけですよね。

今、自分がやるべき事と、必要なものと必要では無いものを、ハッキリさせるのです。

気が付いている人もいると思いますが、「自分はどんな事を、どんな風に、どんなレベルでやりたいのか?」と問いかけると、「こうやりたい」と思うと同時に、『じゃあその為には、今、これをやる必要がある』という答えがほぼ同時に出ます。

これにより、迷いがなくなり、無駄にグダグダする時間が減るわけですね。

と、言うことで、ぜひ、この問いを自分にも投げかけてみてほしいのですが、これをやる時に超重要なことがあって、それは、

『紙に書き出す』

と言う事です。

別に、メモ帳でもノートでも良いし、バラの譜面に書いても良いです。(※僕も手元に丁度いい紙が無い時は、譜面などをメモ帳代わりに使います)

先ほどプロの事例は一例でしかないので、大きな目標から小さな目標まで、ハードルの高さ設定は自由です。

短期目標から長期目標まで、と言うか、音楽に限らず全ての分野で使えます。

特に書き出す量に制限はないので、思いつく限り書いてしまいましょう。

最初の方に書き出したものに対して、さらに「それって何なの?」と問いかけても良いですね。

問いを重ねるごとに、どんどん「具体的には何をすればいいのか?」に近づいていくので。

後は、自分が書いたものをちょくちょく見返したり、時期が来たらアップデートしたりすると、さらに行動のクオリティが上がってきます。

外部からの影響も大事ですが、同じくらい、「内省」と言うか「自分を知る」ことも重要です。

是非、試してみて下さい。

それでは次回、

【#05すぐに役に立つものは、すぐに役に立たなくなる】

に続きます。

ありがとうございました。

大沼

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プロフィール

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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