こんにちは、shunです。
前回の記事から、ジェフベックの曲を使って、
スケールの実践編に入りました。
今回は、前回例にあげた曲、”フリーウェイジャム”のベースラインを元に、
スケールの音使いで雰囲気がどれくらい変わるのか?を体感してみます。
曲はこちら。
さて、この曲は、主にGミクソリディアンを使った曲です。
Gミクソリディアンスケールのインターバルはこうなりますね。
Root(トニック)、M2nd、M3rd、P4th、P5th、M6th、m7th(♭7th)
Gがトニックの場合、
G(Root,トニック)、A(M2nd)、B(M3rd)、C(P4th)、D(P5th)、E(M6th)、F(m7th or ♭7th)
というように、スケールの構成音が対応します。
このスケールの構成音の中から、どの音を選んで使うかで、
聴いたときの感じ方が変わります。
譜例をいくつか弾いて、実際に感じてみましょう。
使うポジションはGミクソリディアンのこの辺り。
図1、Gミクソリディアンスケール
ベースラインなんで、6~4弦の低音弦のほうを使います。
ではまず、原曲のテーマ部のベースラインから。
譜例1、1:27~、テーマ部基本ベースライン
テーマ部はこのラインが基本ですね。
このラインで使っている音を分析すると、
G音(Root)、E音(M6th)、D音(P5th)、F音(♭7th)の4音です。
ベースラインと言うものは、基本的にはコードの構成音で作られています。
そうしないと、今、どんなコードが鳴っているのか、
曲全体のコード感が曖昧になってくるからです。
もちろん、わざと使う音を減らして、
コード感を曖昧にすることもあるでしょう。
今回のラインでは、Gミクソリディアンの対応コード、G7のコードトーンからは、
G音(Root)、D音(P5th)、F音(♭7th)の3音が使われています。
このようなコードトーンを選んで使うと、G7のコード感をより強く出せる、
ということになりますね。
では、残りの音、E音(M6th)はなんなのか?
これをの答えに行く前に、もう一つラインを弾いてみましょう。
譜例2、ベースライン2
Gのブルースで使われそうな、超シンプルなラインです。
使われている音はG音(Root)、D音(P5th)、F音(♭7th)の3音。
こちらはG7のコードトーンのみです。
さっきの譜例1のラインとの違いは、
“E音(M6th)が使われているかどうか“というところですね。
ではもう一度、譜例1のラインを弾いてみましょう。
2つのラインを弾き比べてみると、
譜例1のラインのほうが、譜例2のラインより明るい感じに聴こえませんか?
今回の違いは、E音(M6th)をベースラインに使っているかどうか?です。
このように1音の違いで、結構、雰囲気が変わります。
今回例にあげたM6th(メジャーシックス)は、
どちらかと言うと、明るい方向に雰囲気を寄せる音です。
ミクソリディアンスケールの対応コードであるドミナント7thは、
そのコード上でいろんなスケールが使えるので、
1音1音の機能を把握していると雰囲気をコントロールすることができます。
その前段階として、今回、1音の違いで雰囲気が大きく変わる、
という例を紹介しました。
この先、使っている音と、耳で聴いたときのイメージを
照らし合わせることが重要になってくるので、
色々な音使いを試して考えてみましょう。
練習法として、今回やったように
ベースラインを色々な音を使って弾いてみる、
と言うのはかなり便利です。
シンプルでわかりやすいですからね。
では、次回に続きます!
shun
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