【vol.22】7つの海ならぬ、7つのスケールポジション~その2~
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こんにちは、大沼です。
7つのポジションその2、という事で、今回もやっていきましょう。
前回は4つのポジションを解説したので、残りは3つですね。
このてのトレーニングに関しては何も言うことはありません。
とにかく頑張って覚えてください。
1日1回でも弾いていれば、思っているよりもずいぶん早く覚えられるものです。
継続は力なり、ですね。気合入れていきましょう。
さて、前回はアイオニアン(=イオニアン、メジャースケール)、ドリアン、フリジアン、リディアンの4ポジションでした。
今回は残りの、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンの3ポジションを覚えます。
例のごとく、名前とスケールの関係性は今は深く考えなくて良いので、Cメジャースケール上の全7ポジションを覚える事がメイン、と思っていてください。
そのついでに、各ポジション(スケールの形)の名前も覚えている、と。
では、5つ目のポジションはこちらです。
ここは、CメジャースケールのG音からスタートするポジションになりますね。
15フレットの場所でも弾けますが、あまりにハイポジションすぎると少し弾きにくいので、1オクターブ下げて、3フレットのG音からスタートしましょう。
この、ギター特有の「1オクターブ上げたり下げたりしてもポジションの形が変わらない」という感覚を早めに身につけてくださいね。
練習法としては、何でも良いので、弾けるフレーズをオクターブで上げ下げして、色々なポジション(指板上の位置)で弾いてみることをお勧めします。
どんなものでもOKです。バッキングでも、ソロでもなんでも。
気軽に実験してみてください。
さて、スケールの名前ですが、このCメジャースケールのG音から始めるポジションは、ミクソリディアンスケールのポジション(音の並び)となります。
では次、6つ目にいきましょう。
ここもハイポジでもいけますが、練習しにくいのでオクターブ下げる、と。
練習譜例はこちらです。
このA音から始まるポジションは、エオリアンスケールのポジション(音の並び)になります。
さて、ここは以前、Cメジャースケールのポジションをいくつか覚えた時にすでにやっていますね。
あの時は、C音から始めてC音で終わりましたが、今回はA音から始めてA音で終わります。
おそらく、C音基準の時は明るいスケールの様に感じる(聴こえる)はずで、A音基準の時は暗いスケールの様に感じる(聴こえる)はずです。
これも、同じようなことをペンタの時にやりましたね。
CメジャーペンタとAマイナーペンタはポジションの場所はまったく同じものでした。
実はこの、A音から始まるポジションは、エオリアンスケールの他にも、ナチュラルマイナースケールのポジションとも言える(呼べる)のです。
楽典的に、メインで扱うマイナースケールは3種類あるのですが、なにが「ナチュラル」なのかは後々解説しますので、今は単純に「これが基本となるマイナースケールなんだ」と思ってもらえればOKです。
と言うことで、「CメジャーペンタとAマイナーペンタ」がまったく同じポジションで対になっていたように、この「CメジャースケールとAナチュラルマイナースケール」も対になっています。
この2つのスケールはまったく同じポジション(形)って事ですね。
その意味と理由については、マイナースケールの解説のときにお話しするので、少々お待ちください。
(※通常、「マイナースケール」と言う場合、ほぼ、この「ナチュラルマイナースケール」の事を指します。)
では最後、7つ目にいきましょう。
ここもローポジションの方で弾きます。
ここの、CメジャースケールのB音から始まるポジションは、ロクリアンスケールのポジション(音の並び)になります。
形としては、一つ目のアイオニアン(メジャー)スケールと同じですが、スケールとしての意味が違ってきますので、別なものとして覚えましょう。
さて、これで7つ全てのポジションの紹介が終わりました。
あとは、日々の練習の中で、繰り返し弾いて覚えてください。
聞きなれないスケール名が7つも出てきたので、初めの内は色々と混乱する部分もあるかと思います。
一応、7つのスケール名が覚えやすい(?)語呂合わせみたいなものがあるので紹介しますね。
イオニアン(アイオニアン、メジャースケール)
ドリアン
フリジアン
リディアン
ミクソリディアン
エオリアン(ナチュラルマイナースケール)
ロクリアン
の頭文字をとって、
『井戸振り見えろ』(振り返って後方にある井戸を見るようなイメージ?)
という語呂合わせなのですが、僕が中高生くらいの頃に読んだ、初心者向けの理論書に書いてあったものだと思います。
僕も昔、これで覚えたので、これが覚えやすいと感じる人は活用してください。
さて、話は変わりますが、例えばギター上級者が指板上で弾く音を間違えないのは、このようなスケールポジションを全て覚えていて、その曲の中で鳴らして良い音がわかっているからです。
誰しも、弾いているうちに何となくわかってきたわけではなく、単純に、地道に1つずつ覚えていった成果です。
おそらくあなたも、今まで覚えてきたペンタやらなんやらで、その実感があることでしょう。
それを積み重ねていくことによって、ギターを自由に弾きこなせる、というレベルに到達できます。
最初の方にも書きましたが、こういったものは、もう、気合で覚えてもらうしかありません。笑
慣れるまでが大変ですが、その後は、何をするにも楽になってくるので、頑張っていきましょう。
では、今回は以上になります。
ありがとうございました。
大沼
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