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  1. 音楽理論マスター講座【ギターと音楽の教科書】
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【ギターと音楽の教科書】vol.23『ずっと同じトニックで行こう。』

【vol.23】ずっと同じトニックで行こう。

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※前回(vol.22)はこちら

こんにちは、大沼です。

ここ2回の講座で、7つのポジションを覚えるトレーニングを紹介したわけですが、ついでにもう一つ、スケールトレーニングの方法を学んでおきましょう。

今までは、Cメジャースケールの各構成音をトニックに、指板上でポジションを移しながら練習していました。

今回やるのは、「ずっと同じトニックから各スケールポジションを練習する」といったトレーニング法です。

要するに、例えばトニックをCに設定するならば、

Cアイオニアン(メジャースケール)
Cドリアン
Cフリジアン
Cリディアン
Cミクソリディアン
Cエオリアン(マイナースケール)
Cロクリアン

と、ずーっとトニックに設定したC音を基準にスケールを弾きます。

前の2回でやっていたことは、指板全体の把握の要素が強かったのですが、この練習法では、同じトニックから始めることにより、各種スケールの構成の違いが見やすくなります。

スケール練習には様々な種類がありますが、それぞれの練習に特性と意味があり、多面的に理解するためにはいくつかの種類をこなす必要があります。

とまあ、言葉だけで説明されてもわかりにくいと思うので、早速、実際のトレーニングの方にいきましょう。

まずは、前回までに覚えた7ポジションを確認します。

1、Cアイオニアン

2、Dドリアン

3、Eフリジアン

4、Fリディアン

5、Gミクソリディアン

6、Aエオリアン

7、Bロクリアン

と、以上が、チャーチモードの7ポジションでした。

今回のスケールトレーニングでは、「前回までは各ポジションごとにずらしていたトニックを
全て同じ音に設定して弾き始める」と、そういうことです。

では実際の練習ですが、設定するトニックはなんでも良いんですが、今回はわかりやすくC音にしましょう。

なので、Cアイオニアンのポジションはそのままですね。

ここは今までどおりCアイオニアンのポジションを弾いてください。

次のドリアンスケールのポジションから変わっていきます。

まずは、Dドリアンのポジション(形)をCドリアンのポジションまでずらしてみましょう。
(トニックをD→Cに変える)

※Dドリアン

↓↓
※Cドリアン

見ての通り、ポジションの形はまったくそのまま、トニックをD→Cへと変えます。

と、ここまで解説すれば、これまで講座を受けてきたあなたなら、残りのスケールもどう練習したら良いのかがわかると思います。

基本的にトレーニングとしては、7つのスケールポジション全てを、

Cアイオニアン

Cドリアン

Cフリジアン

Cリディアン

Cミクソリディアン

Cエオリアン

Cロクリアン

と、ぶっ続けで弾きとおして1セットとなります。

ですが、全てのポジションを暗記して、そらで弾けるようでないと、通して弾くのは無理だと思うので、最初はそれぞれ1つずつでも構いません。

でも、最終的には7ポジションを通しで弾けるレベルを目指してくださいね。

そしてその次のステップとして、トニックをC音以外に設定して同じ練習をする、という事にもチャレンジしてみて下さい。

これは要するに、「色んなkeyに対応できるようになろう」というものなので、Cトニックでの練習に慣れてきたらやってみましょう。

B♭でもF♯でも、Gでもなんでも、トニックはどの音にしてもOKです。

この場合、どこをトニックにするかによって、指板上でのポジションの位置が変わりますね。

そうすると、場所によってフレット間隔が広くなったり狭くなったり、視覚的に、ネック上のポジションマークとの位置関係が変わって、パッとスケールの形が浮かばなくなったりします。

なので色々なトニックで試してみてください。

ポジションの形は同じなのに、指版上での位置が変わると、覚えているはずのポジションが見えなくなったりしますので。

では最後に、Cトニックでの残りのポジション図を載せて、今回は終わりたいと思います。

ありがとうございました。

大沼

Cフリジアン

Cリディアン

Cミクソリディアン

Cエオリアン

Cロクリアン

※次回(vol.24)はこちら

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

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