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  1. 音楽理論マスター講座【ギターと音楽の教科書】
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【ギターと音楽の教科書】vol.22『7つの海ならぬ、7つのスケールポジション~その2~』

【vol.22】7つの海ならぬ、7つのスケールポジション~その2~

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※前回(vol.21)はこちら

こんにちは、大沼です。

7つのポジションその2、という事で、今回もやっていきましょう。

前回は4つのポジションを解説したので、残りは3つですね。

このてのトレーニングに関しては何も言うことはありません。

とにかく頑張って覚えてください。

1日1回でも弾いていれば、思っているよりもずいぶん早く覚えられるものです。

継続は力なり、ですね。気合入れていきましょう。

さて、前回はアイオニアン(=イオニアン、メジャースケール)、ドリアン、フリジアン、リディアンの4ポジションでした。

今回は残りの、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンの3ポジションを覚えます。

例のごとく、名前とスケールの関係性は今は深く考えなくて良いので、Cメジャースケール上の全7ポジションを覚える事がメイン、と思っていてください。

そのついでに、各ポジション(スケールの形)の名前も覚えている、と。

では、5つ目のポジションはこちらです。

ここは、CメジャースケールのG音からスタートするポジションになりますね。

15フレットの場所でも弾けますが、あまりにハイポジションすぎると少し弾きにくいので、1オクターブ下げて、3フレットのG音からスタートしましょう。

この、ギター特有の「1オクターブ上げたり下げたりしてもポジションの形が変わらない」という感覚を早めに身につけてくださいね。

練習法としては、何でも良いので、弾けるフレーズをオクターブで上げ下げして、色々なポジション(指板上の位置)で弾いてみることをお勧めします。

どんなものでもOKです。バッキングでも、ソロでもなんでも。

気軽に実験してみてください。

さて、スケールの名前ですが、このCメジャースケールのG音から始めるポジションは、ミクソリディアンスケールのポジション(音の並び)となります。

では次、6つ目にいきましょう。

ここもハイポジでもいけますが、練習しにくいのでオクターブ下げる、と。

練習譜例はこちらです。

このA音から始まるポジションは、エオリアンスケールのポジション(音の並び)になります。

さて、ここは以前、Cメジャースケールのポジションをいくつか覚えた時にすでにやっていますね。

あの時は、C音から始めてC音で終わりましたが、今回はA音から始めてA音で終わります。

おそらく、C音基準の時は明るいスケールの様に感じる(聴こえる)はずで、A音基準の時は暗いスケールの様に感じる(聴こえる)はずです。

これも、同じようなことをペンタの時にやりましたね。

CメジャーペンタとAマイナーペンタはポジションの場所はまったく同じものでした。

実はこの、A音から始まるポジションは、エオリアンスケールの他にも、ナチュラルマイナースケールのポジションとも言える(呼べる)のです。

楽典的に、メインで扱うマイナースケールは3種類あるのですが、なにが「ナチュラル」なのかは後々解説しますので、今は単純に「これが基本となるマイナースケールなんだ」と思ってもらえればOKです。

と言うことで、「CメジャーペンタとAマイナーペンタ」がまったく同じポジションで対になっていたように、この「CメジャースケールとAナチュラルマイナースケール」も対になっています。

この2つのスケールはまったく同じポジション(形)って事ですね。

その意味と理由については、マイナースケールの解説のときにお話しするので、少々お待ちください。
(※通常、「マイナースケール」と言う場合、ほぼ、この「ナチュラルマイナースケール」の事を指します。)

では最後、7つ目にいきましょう。

ここもローポジションの方で弾きます。

ここの、CメジャースケールのB音から始まるポジションは、ロクリアンスケールのポジション(音の並び)になります。

形としては、一つ目のアイオニアン(メジャー)スケールと同じですが、スケールとしての意味が違ってきますので、別なものとして覚えましょう。

さて、これで7つ全てのポジションの紹介が終わりました。

あとは、日々の練習の中で、繰り返し弾いて覚えてください。

聞きなれないスケール名が7つも出てきたので、初めの内は色々と混乱する部分もあるかと思います。

一応、7つのスケール名が覚えやすい(?)語呂合わせみたいなものがあるので紹介しますね。

イオニアン(アイオニアン、メジャースケール)
ドリアン
フリジアン
リディアン
ミクソリディアン
エオリアン(ナチュラルマイナースケール)
ロクリアン

の頭文字をとって、
『井戸振り見えろ』(振り返って後方にある井戸を見るようなイメージ?)
という語呂合わせなのですが、僕が中高生くらいの頃に読んだ、初心者向けの理論書に書いてあったものだと思います。

僕も昔、これで覚えたので、これが覚えやすいと感じる人は活用してください。

さて、話は変わりますが、例えばギター上級者が指板上で弾く音を間違えないのは、このようなスケールポジションを全て覚えていて、その曲の中で鳴らして良い音がわかっているからです。

誰しも、弾いているうちに何となくわかってきたわけではなく、単純に、地道に1つずつ覚えていった成果です。

おそらくあなたも、今まで覚えてきたペンタやらなんやらで、その実感があることでしょう。

それを積み重ねていくことによって、ギターを自由に弾きこなせる、というレベルに到達できます。

最初の方にも書きましたが、こういったものは、もう、気合で覚えてもらうしかありません。笑

慣れるまでが大変ですが、その後は、何をするにも楽になってくるので、頑張っていきましょう。

では、今回は以上になります。

ありがとうございました。

大沼

※次回(vol.23)はこちら

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



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音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

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