『知識と感情を融合させた表現が出来るギタリスト』になる為の Intelligence & Emotional Guitar

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センスは知性で鍛えるもの

どうも、大沼です。

 

今回は、もしかたら多くの人が、

・生まれついての才能

・努力では手に入らないもの

と言ったイメージを持っているかもしれない、

『センス』

についてお話していこうと思います。

 

いつかお話ししたような、してないような、
ちょっと記憶が定かではないのですが、
僕のやっている、ブログやメルマガなどの情報発信の目的は、

 

『音楽的な、知識と感性に優れたギタリストを増やすこと』

 

です。

 

それは言い換えれば、単に「ギターが弾ける人」では無く、
ある種の『音楽家』としてのスキルを身につけて欲しい、
と言う事でもあります。

 

知識と感性。

 

この2つの力を使って音楽を学んでいく事により、
自分自身の「オリジナル」なプレイスタイルが出来てくる。
そしてそれを技術で表現する(表現出来る)、と言うのが
『 ギタリスト』と言う存在ですよね。

 

なのでその為に、最低でもこのくらいは知っておくべきである、
音楽理論と楽典を優先して、ブログ記事やメルマガを書いています。

 

さて、では本題の、

『センス』

についてなのですが、世の中には、
素晴らしいギタリストが沢山いますよね。

 

彼らは、大多数の一般的な人々とは違い、
生まれ持った、先天的な”「素質」や「才能」のおかげで、
そのような存在になれたのでしょうか?

 

元々、普通とは違う、特別な感性を持っていたのでしょうか?

 

僕は必ずしもそうだとは思いません。

 

しっかりと、彼らのやっている事を見たり、聴いたりしていくと、
その人達が影響を受けたであろうアーティストからの要素や、
その人個人の、沢山の努力、試行錯誤の跡が見られます。

 

有名なギタリストたちを見ていると、一見、
「なんだか、やってみたら出来ちゃった」と言うような、
「謎のスゴいセンス」を、もしかしたら感じるのかも知れませんが笑、
決してそんな事はありません。

 

誰もが、学ぶべき事は学んでいるし、
キチンと考えて音楽をやっています。

 

なんとなーく、ではないんですね。

 

では、それらのギタリストは、どうやってその唯一無二とされるセンスや、
演奏テクニックを含む、現在の実力を身につけたのか?

 

 

そのレベルにたどり着くには、やはり、ギター演奏のプレイスキルや
単なる練習量だけではなく、

『”音楽そのもの”の知識』

が必要になってきます。

 

たとえ世間から「天才」と称される人であっても、
必ず、自分自身より、前の世代の人達から影響を受けているもので、
その影響を、『如何に自分のスタイルとして取り込めるか?』が、
とても重要なポイントになってくるのです。

 

例えば、我々ギタリストは、好きなアーティストの楽曲をコピーしますよね?

 

で、練習を積めば、その曲が弾けるようにはなります。

 

しかし、単にそれを弾ける様になるだけではなく、
その曲の中にある、ギタープレイのアイディアや、
エッセンスのようなものを、自分の中に取り入れられなければいけません。
(※もちろん、取り入れるのは「ギタープレイのみ」に限った話ではないですが)

 

「ただその曲が弾ければ良い」くらいで良いのであれば話は別ですが、

・「しっかりした自分のオリジナル曲を作りたい」とか、

・「後々は自由にアドリブを取れるようになりたい」とか、

・「スコアが無くても大丈夫なように、弾きたい曲の耳コピが出来るようになりたい」

と言う様な目標がある人は、必ずこの能力が必要です。

 

その、『アイディアやエッセンスを取り入れる能力』を身につけるために
必要となってくるのが『”音楽そのもの”の知識』なんですね。

 

多くの人は、

「ギターの弾き方(主にテクニック的な意味で)」

には詳しくなっていき、それと同時に、
練習を続けていけば、実際に上達もしていきます。

 

しかし、ある程度指が動くようになったとしても、
ある程度の曲数をコピーしたとしても、
イマイチ、微妙なアドリブしか出来なかったり、
パッとしないオリジナル曲しか作れなかったりします。

 

そして憧れのプレイヤー達と自分のプレイを聴き比べて、
「なんか違う・・・。」と落ち込むわけです。

(※これは僕も経験がありますし、今でも思い通りになることの方が少ないです笑)

 

これには様々な理由が考えられますが、世の、
ギターを弾いている人達を見ていて一番思うのが、

『音楽に対する、基本的な知識が足りない』

と、言うことです。

 

この『音楽の基本的な知識』にも色々ありますが、
楽器の演奏スキルと同時に、まず一番最初に身につけなくてはいけないのが、
基礎的な『楽典』と『音楽理論』です。

 

さらっとそれぞれの単語について解説すると、

 

『楽典』=音楽の基本的なルール

・譜面の読み方、書き方(音符やらリズムやら色々)
・音楽で使われる用語の意味と解釈
・etc…

『音楽理論』=音楽の構造を理論的にまとめて、それらを効果的に使う方法

・作曲、アレンジ理論
・アドリブ理論
・etc…

 

と、かなりざっくりですがこんな感じです。

 

これらは、突き詰めていけば、非常に深く、
本格的に身につける場合は、結構な年月が必要なものですが、
フツーに『俺は日々ギターを楽しく弾きたいんだ!』と言う場合、
そこまで詳しく知っている必要もありません。

 

ですが問題なのは、多くの人が、

『音楽をやる上で知っているべき、最低限の事すら知らない』

と、言うことです。

 

このブログを読んでいると言う事は、まず間違いなく、

『自分には知識が足りない』と言う事を自覚していますよね?

 

そういう意識が無かったら、このブログを読むことはないでしょう笑。

 

そしてその「自分には知識が足りない」と言う感覚は正しいです。

 

現代において、テクニックを観察する事は容易です。

 

youtubeでは、一流プレイヤーの動画が見放題ですし、
譜面やTAB譜も山のように出版されてますし、下手をすれば、
ネットで検索すると、丸々出てきたりします。

 

こうして、「(テクニック的な)ギターの弾き方」については、
大なり小なり、すぐにわかってしまうわけです。

 

で、先ほども言いましたが、練習を続ければ、
弾きたい曲を弾けるようにはなる、と。

 

だけど、それを自分のプレイとして活かせない。

 

曲をコピーする行為は、自分にスキルを
「インプット」する行為になります。

 

ですが「インプット」したものを使いこなせないならば、
それは「インプット」の質が悪い、と言う事になりますよね?
(インプットの仕方が悪い、とも言える)

 

ちゃんとインプットしていたら、使いこなせるはずですから。

 

じゃあ、ちゃんとインプットするにはどうしたら良いのか?、
何がインプットの質を担保するのか?といったら、
それは、『音楽の基本的な知識』になります。

 

曲やフレーズを、正しくコピー(インプット)するには、
楽典、音楽理論を使った『分析』が必要なのです。

 

この『(曲やフレーズの)分析』は、今回の本題である、
『センス』にも繋がってきます。

 

あるアーティストの曲をコピーしているとして、
その人のやっていることを分析して、

・なぜ、このフレーズをここで弾くのか?
・なぜ、この様な発想が出てくるのか?
・コードとフレーズの関係性はどうなっているのか?
・そのプレイのルーツとなっているものは何か?

などなど、こういった事がわかるならば、
それは自分がプレイする時に活かせますよね?

 

そのアーティストのやっている事が分析できる、と言う事は、

『その人のエッセンスの様なものを、自分に取り込める』

と、言うことです。

 

単に、TAB譜やyoutubeで「弾き方だけ」を見てコピーした場合、
それは極論、「指の動かし方を知っているだけ」でしかありません。

 

もちろん、好きな曲が弾けるようになるのは、それはそれで楽しいんですが笑、
先を見越した時、インプットの効率が悪くなり、上達も遅く、
非常にもったいない事をしていますよね。

 

基本的には、自分の「オリジナル」にたどり着く方法は、
様々な人達のエッセンスを吸収していく事が第一です。

 

素晴らしいプレイヤーの、素晴らしいプレイを分析、習得できてこそ、
あなたの『センス』も磨かれるのです。

 

そしてその為に必要であり、上達に悩んでいる人に特に足りないと感じるのが、
『音楽の基本的な知識』、即ち『楽典』と『音楽理論』です。

 

『音楽』と言うものをパッとイメージすると、
感覚や感性が全て、のように思うかも知れません。

 

みんな、思うままに、感じるままにやっている、と。

 

もちろん感性は重要です。

 

しかし、それらと同じように重要になってくるのが、
知識、知性であり、ロジカルな思考です。

 

一見、「感覚」と「知識」は、相反する要素の様に見えますが、
これらは密接に繋がっているのです。

 

「感覚、感性」は「知識、知性」として身につけたものを補完しますし、

「知識、知性」は「感覚、感性」を強化します。

 

そしてそれらの上に成り立つのが、

『センス』

と、なるわけですね。

 

「何故かセンスの良いプレイがバンバン出てくるプレイヤー」と言うのは、
音楽的知性に溢れ、同時に音楽的感覚も非常に鍛えられています。

 

そしてそれらは、僕らも身につけられるものですし、
「センスの良さ」がわかるようになってくると、
ギターを弾いている時だけではなく、日々の単純なリスニング自体が
至福の時間となります笑

 

なのでまずは、覚えておくべき基本的な知識を身に付け、
好きなプレイヤーの『センス』を吸収する、下地を身につけましょう。

 

今回は主に、『知性』と『センス』についてお話ししましたが、
最終的には、その2つの要素を『テクニック』で表現していくのです。

 

そうなった時、あなたの『オリジナル』が発現します。

 

では、また。

大沼

 

P.S

今回の記事を読んで、

・何か思ったこと(賛成、反対どちらでも)

・あなたがこれまで体験したエピソード(今回の内容に伴って無くても良いです)

・良くわからなかった事、質問

などなどありましたら、気軽にメッセージをください。

ブログのコメントでも良いですし、お問い合わせのページからでもOKですので。

 

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プロフィール

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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