さて、耳コピの具体的な方法について、
続いてやっていきましょう。
前回は、まずルート音を聴き取れ!
って言う内容でしたね。
で、そのルート音を頼りに、
知ってるコードを当てはめてみて、
合っていたらOKということでした。
今回は、もうちょっとスマートに効率よく
コードを聴き取る方法をやっていきましょう。
ではまず、前回と同じく、
ルート音を聴き取ったところから。
例にあげたのはC音でしたね。
ルート音を聴き取れたら次に、
P5thの音をルート音と同時に
曲に合わせて鳴らしてみます。
要するに、
聴き取ったルート音のパワーコードを
曲の聴き取った場所に合わせて弾いてみる、
ってことです。
C音がルートなら、
5弦3フレットC音、4弦5フレットG音を
同時に弾いてみます。
この時点で、
曲のその場所(ルートがC音だと思われる場所)が、
Cなんちゃらのコードではない場合、
C音に対してP5thであるG音が、
Keyから外れて聞こえます。
ほとんどのコードは、ルート音に対して、
P5thにあたる音を含んでいるので、P5thを同時に鳴らしたとき、
外れているように感じるなら、そのコードは分数コードか、
オンコードであることが多いです。(例えばB♭/CやFonCなど)
分数コードやオンコードはまだ解説していないので、
今は、ルート+P5thを聴き取った場所に合わせて弾いてみて、
変に感じるなら、分数コードとかかも知れない、
ってくらいに思っていてください。
逆に、ルート+P5thを鳴らしてみて、
聴き取った場所に合っている場合。
その時点で、
Cなんちゃらのコードであることが、
確定します。
コードにとって重要な音である、
ルートと5thがわかりましたからね。
そしたら次は、
ルートに対して3rdに当たる音を聴き取ります。
コードに含まれる3rdはM3rdかm3rdのどちらかです。
(sus4などを除くと)
今回の例では、C音がルートで、
P5thであるG音が確定しているので、
C(メジャー)かCmのコードを、
聴き取った場所に合わせて弾いてみます。
で、3rdが間違っていれば、ハッキリとわかるので、
合っているほうが正解です。
これで、このルート音がCのコードは、3rdがわかったので、
最低でもC(メジャー)かCmであることが判明しましたね。
ここで、C(メジャー)だった場合、
ドミナント7th(C7)である可能性もありますが、
ちょっと今はおいておきましょう。
さて、ここまでの方法で、
聴き取っているコードのトライアドが
判明するわけです。
で、同じように、もう2つくらい
コードを聴き取ったとしましょう。
仮にその二つがDmとGだったとします。
この時点で、C、Dm、Gの三つのコードが判明しました。
もうこの曲のキーが何かは、
わかりますよね?
そうです。
Key=Cです。
(C=Ⅰ度、Dm=Ⅱ度、G=Ⅴ度にあたるコード)
ダイアトニックコードの構成上、
C、Dm、G(CM7、Dm7、G7)の三つのコードを
同時に含むKeyはCキー以外に無いからです。
Key=Cということがわかったら、
もうあとは簡単。
その曲の他の部分を聴きとっていて、
Aのルート音が聴き取れたら、
そのルート音がAのコードは、
Am(Am7)である可能性が高いです。
ルート音にF音が聞こえたら、そのコードは、
F(FM7)である可能性が高いです。
Key=Cですからね。
このように、トライアドでいくつかコードを聴きとって、
Keyの目星をつけてしまえば、あてずっぽうでやるのとは、
残りを聴き取るスピードが全然違ってきます。
7thについては、今回解説していませんが、
ダイアトニックコードの構成を理解していれば、
そのコードにM7thが乗るのか、
m7thが乗るのかは、簡単にわかります。
*7thについてはこの辺の記事を参考にどうぞ!
さて、今回、コード進行を聴き取る方法を
2回にわたって紹介しました。
もちろん基礎なので、例外的な進行が出てきたときは、
そのつど対応しなくてはなりませんが、
今回紹介した方法で、一曲のうち、
最低でも70%くらいは聴き取れるんじゃないかなと思います。
前も書きましたが、曲を構成するコードの内、
70~100%くらいはKeyに対応した
ダイアトニックコードなので。
Key=Cの有名な曲として、
ビートルズのレットイットビーがありますね。
コード進行表があったので、試しに、
メジャーのコードをマイナーにしてみたり、
5thを半音上げたり下げたりしてみてください。
きっと気持ち悪いと思います笑
それが”Keyから外れている”という感覚です。
ではまた次回!
shun
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