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【ギターと音楽の教科書】vol.28『インターバルについて詳しく~その2~』

【vol.28】インターバルについて詳しく~その2~

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※前回vol.27はこちら

こんにちは、大沼です。

前回に引き続き、インターバルについてやっていきましょう。

今回のテーマは『テンション』ですね。

『テンション(tension)』とは『緊張』という言葉の意味の通り、『緊張感を付加することの出来る音』の事を音楽ではそう呼んでいます。

『緊張感の付加』と言われても、イマイチ、イメージがわかないかもしれませんが、例えば、「C」のコードの場合、コードの構成音はC、E、Gですね。

C、E、Gで構成されているコードなのだから、その3音はCコードにとっては「当たり前の音」なわけです。

「当たり前」ということは、Cコードだからと言ってずーっとその3音だけ鳴らしていると、その内、やっている方も聴いている方も面白くなくなってくるのです。

要するに、同じものばっかり聴いてても「飽きてくる」とか、「慣れてくる(そして刺激が弱まる)」と言った感じです。

まあ、「飽きてくる」などは極端な表現だとしても、例えば食べ物であれば、「甘いもの」が食べたいときもあれば、辛いもの、苦いもの、しょっぱいもの、酸っぱいもの、と、その時々によって欲しいものは変わってきますよね。

ならばどうするのか?

そういったところで『テンション』の出番です。

「C、E、G」だけだったCコードに、「D」とか「A」とか、元々の構成音以外のものを入れてみる。

「当たり前」のところに、新しい「別の何か」を入れたら感じが変わるのは当然ですよね。

慣れ親しみすぎて、刺激のない日常に「ピリッ」とスパイスを効かせるような。

最初はそんなイメージで、大きく『テンション』と言うものを捉えると良いかと思います。

まあ、理屈はともかく、単純な話、コード表でも見ながら、いろいろとコードを鳴らしてみると感じられるはずです。

「C(メジャー)」系のコードだけでも、「C」、「CM7」、「Cadd9」、「CM9」などの種類が出てきますが、実際に弾いてみるとそれぞれ印象が違いますよね?

通常のコードにさらなる味付けを可能にする、そんな音が『テンション』なのです。

ただ、どこまで入れるかは、曲調とその人の感覚しだいです。

隠し味的ににちょっとだけくらいにしてみたり、適度に加えておしゃれな感じを出してみたり、がっつり効かせて破裂寸前の風船のような緊張感を演出したり・・。

テンションを操れると、その人のセンスしだいで『その楽曲(もしくはパート)の感じ(雰囲気)』をコントロールできるようになります。
(※もちろんテンションだけではなく、通常のコードトーンでもある程度できますが)

それらを操れすぎちゃって、一般人にはワケがわからないレベルにまで
行ってしまっているのが、ジャズやフュージョンのトッププレイヤー達です。

(※もちろんクラシック系でもとんでもない楽曲やプレイ(のアレンジ)をやってたりします。と言うか、大本の研究としては、クラシックの方を複雑な理論や楽典のルーツと見るべきかもしれません)

一般の人にフュージョンなどの難解な曲を聴かせても、「これ適当に弾いてるんじゃないの?」みたいな反応しか返ってこない理由の1つは、『テンション(等)に耳が慣れてないから』なんですね。

テンションに慣れてくると、普通のドミソでは満足できなくなってきます。
(※もちろん普通のドミソもメチャクチャ大事ですが)

使い方がわかると、コードに入れたくなってきます。

誰かの曲を聴いていて『このフレーズの音使いやべー!』みたいなことが感じ取れるようになってきたら、あなたもマニアックな音楽人の仲間入り。

あなたがそうなりたいのかどうかはわかりませんが、まずはスタートとして、用法、用量を守ってテンションを正しく使えるようになりましょう。

では、今回はその基本、『テンションの種類と音の配置』からやっていきます。

基本的にやることは前回と同じで、
『その音がトニックからどのくらい離れているのか?』
『インターバル的な正確な呼び方』
『指板上の位置』

の3つの観点から覚えます。

相変わらず、Cメジャースケールを例にして覚えていきましょう。

まず、確認しておくこととして、主にポピュラーミュージックで、テンションとする音は大きくわけて3つ(3種)あります。

vol.18で少し触れた通り、
『9th(ナインス)』
『11th(イレブンス)』
『13th(サーティーンス)』

の3つですね。

前回、トニック(1st)から7thまでのインターバルを確認しましたが、基本的には、テンションとなる音たちは、その先の1オクターブ上のトニック以降の数字で見ます。
(※スタートの音からオクターブ上の1stを8番目の音と見てそれ以降)

なので9th、11th、13thと呼ぶのですね。

これも少しお話ししましたが、仮にCメジャースケールで音を順番に並べた場合、インターバルはこのようになっていました。

C(tonic、1st)、 D(2nd)、 E(3rd)、 F(4th)、 G(5th)、 A(6th)、 B(7th)、
⇒ C(tonic、8th、oct)、D(9th)、 E(10th)、 F(11th)、 G(12th) 、A(13th) 、B(14th)、~

(※M、m、P表記は省略してあります)

「じゃあ、10th、12th、14thは?」という疑問がわくかもしれませんが、それぞれ、10thは3rd、12thは5th、14thは7thのオクターブ上で、(ダイアトニック)コード構成の基本的な音なので、鳴らしても普通は「緊張」しません。
(※7thは七の和音の基本構成音)

この辺は、試しに適当にトライアド(もしくは7th系のコード)を鳴らして、さらにそのコードのオクターブ上とかのroot、3rd、5th(と7th)の構成音を加えてみると分かります。

そのコードの、基本的な構成音をさらに追加しても、そもそもの響きにはほとんど影響がないはずなので。
(※例えばC、E、Gと言う構成のCコードに、オクターブ上などのC、E、G音を加えても「緊張」はしない(元々のCコードと響き(≒機能)がほぼ変わらない、と言う感じ)

結局のところ『その音がトニックに対してどう響くのか?』といった観点から、インターバル的な音の分別がされています。

まあ、この辺りはざっくりと単純に、
『9th、11th、13th以外は(ほぼ)テンション的な使い方は出来ない(テンションにならない)』
くらいに捉えておいてください。

では、毎度おなじみのこの図で見ていきましょう。

まず『9th(ナインス)』ですが、これは3種類あります。

そのスケール(もしくはコードかkey)の第一音目を8th(8度)と見て、

・全音上の音が普通の『9th』
・次にその半音下の『♭9th(フラットナインス)』
・最後に9thの半音上の『♯9th』

指板図を見たらわかるように、『9th』は『2nd』と同じ音を指していますね?
(Cメジャースケールの場合はD音)

この辺り、一応、トニック(1st)のオクターブ上の8th以降の音をテンションと見ていますが、実際の演奏の際はどうしているのかというと、実はそこまでオクターブ上下の区別はしていません。

以前も少しお話ししましたが、ギターの場合は、楽器の構造上、コードを鳴らす場合などに、ピアノのように「低い音から順番に構成音を積み重ねて(同時に)鳴らす」、という事が難しい場合が多いです。

この辺りは、ギターという楽器の制限でもあり、特徴でもある、「コード・ヴォイシング」関係の話になってくるので、その時に詳しくお話します。

とりあえずここまでをまとめると、
・テンションは1オクターブ上のトニック(8th)から見た(数えた)音名で呼ぶ
・実際の演奏では、そこまでオクターブの上下を気にする必要は無い

(※と言うか、ギターでは厳密に鳴らすのが難しい場合が多い)
(※※もちろんバンドの編成や、作曲、アレンジなどで細かく考える場合も多々あります)
と覚えておいてください。

なので初期段階では『「9th」は「2nd」と同じ音』位の認識でもOKです。

一応、上に書いたような事も、頭の片隅にでも置いておいてもらえれば。

「♯9th」と「♭9th」は、それぞれ通常の9thを基準に左右にある、と考えるのが(視覚的には)一番わかりやすいでしょう。
(※もちろんトニックなどから関係性を見てもOK)

さて、ここまでの話を聞くと、勘の良い人は、『「♯9th」って「m3rd」と同じ音じゃね?』と思っているかもしれません。

それはその通りで、「♯9th」と「m3rd」は同じ音(異名同音)です。

3rdを9th(2nd)の次の音と見ると3rdは「10th」ですね。

なので「m3rd」をオクターブ上の度数で見ると「♭10th」となり、「♯9th」と「♭10th」が異名同音となります。

この辺りは見ているスケールの構造の中で、『9th系のテンション』と見るか、『3rd系(10th系)の音』と見るのかの違いです。

細かいことを言えば、色々と考えることもありますが、一般的なレベルでは9th系(♭9th、9th、♯9th)でまとめておけば、まあ、問題ないでしょう。

では、9thの話が一段落したところで、次は『11th(イレブンス)』の話です。

その『11th』は2種類。

通常の『11th』と、その半音上の『♯11th』です。

通常の11thはP4thと同じ音名になりますね。
(※Cメジャースケールの場合はF音)

♯11thは♭5th(dim5th)と同じ音になりますが、これも♯9thとm3rdの関係と同じように、「11th(4th)側から見るのか、5th側から見るのか」という事です。

この辺りはkeyとスケール、ダイアトニックコードの関係性にしたがって、「名前の違う同じ高さの音をどちら側から見るのか?」と言ったルールがあるので、またその時に追々説明しますね。

まずは種類と場所から覚えていきましょう。

では3つ目のテンション『13th(サーティーンス)』について。

これも2種類、『13th』と『♭13th(フラットサーティーンス)』があります。

13thはM6thのオクターブ上で、♭13thは♯5th(aug5th)と同じですね。

同じ音でも呼び方が違う理由は、これまで解説した他のテンションと同じです。

と、ここまでが、各種テンションの名前と場所の解説になります。

前回の内容と合わせて、これで基本的なインターバルを全種類を学びました。

今後、このインターバルの知識(音の分別)を使って、作曲、アレンジ、アドリブやらなんやらを行っていくことになるので、これらは完全に把握しておく必要があります。

おそらく「テンション」や「テンションコード」といった言葉は、今までに聞いたことがあると思うのですが、1つ1つをちゃんと学んでいない場合、『いつ、どこでそれらを使ったらよいのか?』は、まだわからないでしょう。

と、言うか、これまでにこう言った事を学習したことがない場合、テンションの正式な呼び方(見方)と、指板上での位置すら怪しいハズです。

極端な話、ギターはペンタだけでも結構弾けてしまいますが、
「ペンタしか知らないからペンタで弾く」
のと、
「他のスケールや一つ一つの音の意味も知ってるけど、あえてここはペンタだけで弾く」
のでは、プレイの質に雲泥の差が生まれてきます。

この講座を受けているあなたには、是非、後者を目指して欲しいと思います。

習得には少し労力が必要ですが、その見返りとして、自分のレベルが上がってふと気付いた時、音楽から得られるもの、感じ取れるものの大きさに、感動する日がきっと来るでしょう。

では、今回は以上になります。

ありがとうございました。

大沼

※次回vol.28.5はこちら

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



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