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  1. 音楽理論マスター講座【ギターと音楽の教科書】
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【人生で一番最初に読む、ギターと音楽の教科書】vol.02『Cメジャーペンタトニックスケールを覚える』~その2~

vol.02 Cメジャーペンタのポジションを覚える ~その2~

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それでは前回に引き続き、メジャーペンタの5つのポジションの内、残りの3つを覚えてしまいましょう。

前回やった2つのポジションを含めた、ペンタの5ポジションを覚えて、やっとギターを演奏するスタートラインに立てる、と言っても過言ではありません。
(他にも各種コードなど、覚えることは色々とありますが)

ちなみに、“ペンタトニックスケール”の略称なのですが、今後の解説では、“ペンタ”や“ペンタトニック”と省略して書くことが多くなってくるでしょう。

今は“メジャーペンタトニックスケール”を練習していますが、ペンタには、“マイナーペンタトニックスケール”もありますよね。

それぞれの略称の意味としては、

・ペンタorペンタトニック = ペンタトニックスケール全般(メジャー、マイナー両方)

・メジャーペンタ = メジャーペンタトニックスケール

・マイナーペンタ = マイナーペンタトニックスケール

と、この様な感じで使い分けていきます。

例えば、今回のテキストのように、明らかにメジャーペンタの事しか話していない時に、“ペンタ”と略している場合、基本的にはメジャーペンタトニックスケールの事を言っている、と思ってください。

新しい音楽用語の意味については、奏法パートとは別に解説パートを作りますので、そちらを参考にしてくださいね。

では、いきましょう。

■メジャーペンタトニックスケール、ポジション3~5を覚える■

まずは、前回までで覚えたポジションを見てみましょう。

ポジション1

ポジション2

そしてこれらのCメジャーペンタトニックスケールの2つのポジションを、指板の全体で見るとこの位置になります。

そして、今回覚える残りの部分はこの3つ。

この内、まずはここのポジションからやっていきましょう。

図、ポジション3

前回と同じく使う指を指定します。

図、ポジション3、指使い

ポジション3、練習譜例

ちゃんとC(ド)から始まって、C(ド)で終わっていることを意識してください。

続けて、残りの2つのポジションも覚えてしまいましょう。

図、ポジション4

もうすでに予想できていると思いますが、指使いはこうなりますね。

図、ポジション4、指使い

ポジション4、練習譜例

ここのポジションも、スタートと終わりの音を確認しておいてくださいね。

さて、次のポジション5なのですが、ここは全体が5フレットの範囲になるので、指使いをちょっと広げます。

図、ポジション5

図、ポジション5、指使い


上の図だけでは少しわかりにくいかも知れないので、譜例の方にも指使いを番号で書いておきますね。

ポジション5、練習譜例

このポジションに関してなのですが、普通にペンタとしてフレーズを弾く時には、上の様な指使いをすることはあまり無いかと思います。

人にもよりますが、現実的にはこんな感じでしょう。

おそらく、ペンタとしてはこの指使いの方が弾きやすいと思うので、こちらも練習しておいてください。

それでは何故、先ほどの様な指使いを紹介したのかというと、今後、5弦ルートのミクソリディアンスケールというスケールを覚える時に、あの指の割り振りがベースになるから、ですね。

※5弦ルートのGミクソリディアンスケールの一部

細かい話は今後やっていきますが、このミクソリディアンのポジションを弾く時には、基本的には、1つ目の指使いの様な形で弾く事になるでしょう。

それぞれ、最初は戸惑うかも知れませんが、続けていれば、手がスケールポジションの“感じ”を覚えていきますので、今の内にどちらもやっておく事をお勧めします。

さて、ここまでで、メジャーペンタトニックスケールを覚える作業は終わりです。

個人的な経験から言っても、『覚える為だけの作業』は短期間で一気にやってしまった方が効率が良いです。

前回は「じっくりやっていきましょう」とも言いましたが、それでも、ポジション5つ程度ならば、1週間~10日以内くらいには、図を見なくても弾けるようになっていたいところです。

長くダラダラやっていると、覚えられないし、時間が経ったら忘れるし、で、あまり良いことがありません。

サッとポジションだけは覚えてしまって、後はフレーズを適当に作ってみたり、曲の中で使っていれば、いつの間にか身体に染み付いていますから。

と、言う事で、さっそく次回から、実際のフレーズを弾いてみて、「どのようにスケールが使われているのか?」と言う内容に入っていきましょう。

これから学んでいく実際のフレーズでは、今までやってきた練習譜例の指使いを使わない事も多々あります。

しかし、スケールのポジションを手に覚えこませる、という点では、指使いを決めたほうがはるかに習得効率が良くなります。

基本的には、普段の練習の際は指定の指使いで練習することをお勧めします。

その後(覚えた後)は、自分の弾きやすいように、指使いを調整しても構いませんので。
(※場合によっては、覚える段階で自分の弾きやすいものに変えてしまっても構いませんが)

人それぞれ手の大きさは違いますし、ジャンルによっても特有のフレーズがあり、そのフレーズが弾きやすい指使いがありますからね。

ですがやはり、何事も最初は『基本通り』が一番です。

5つのポジションを、全てそらで弾けるようになったら、毎日のウォーミングアップなどで、一日一回でも弾き続けていると、まず忘れることはありません。

では、今回は以上になります。

ありがとうございました。

大沼

P.S.

ここで解説しているぺンタトニックスケールのポジション番号は、基本的には演奏時の使用頻度に基づいて番号を振っています。

他の人との会話や、教則本などのテキストによっては、覚える順番などが違う場合がありますが、その時は適時調整してください。

慣れてくれば、ペンタのような音数の少ないスケールであれば、覚えた後は、徐々にパッと弾けるようになってきますので、番号などでポジションを分類する必要は特に無くなってきます。

このテキストでは、実用性と覚えやすさの為に、あえて付けていますが。

最終的には、それぞれのスケールで、自分にとって使いやすい形を探っていきましょう。

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名前:大沼俊一

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