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  1. 音楽理論マスター講座【ギターと音楽の教科書】
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【ギターと音楽の教科書】vol.55『マイナーキー実践編 ~その4~ マイナーのⅡ-Ⅴでのソロプレイ1』

【vol.55】マイナーキー実践編 ~その4~ マイナーのⅡ-Ⅴでのソロプレイ2

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※前回vol.54はこちら

こんにちは、大沼です。

前回は、マイナーのツーファイブを題材に、ソロプレイの方法論を3つほど紹介しましたね。

今回は、それを踏まえた上で、もう少しつっこんだ話と、それらを身につける為の練習譜例を弾いてみましょう。

Bm7(♭5)、E7、Am7のそれぞれのコードに対して、

・スケールポジションの選び方はどうなっているのか?

・音の選び方はどうなっているのか?

そういった点に注意しながら、各譜例を練習してみてください。

この辺りの意味がわかってくると、世のギタリストたちが何を考えてフレーズを作っているのか?が段々と見えてくるでしょう。

それでは、前回学んだ方法論ですが、

(1)、その曲のキーの基準スケールを使う。
(※ソロの進行の中に部分転調や特殊な代理コードが無い場合)

(2)、それぞれのコードにあわせた、コードトーンを狙う。

(3)、それぞれのコードにあわせた、モードスケールを使う。

と、この3つでしたね。

そして前回は主に、その中の(2)についての基本的な考え方を学びました。

上記の方法論は、便宜上3種類に分けましたが、実際のプレイでは、その都度、状況や自分がやりたい事に合わせて割合を変えつつ、全ての要素が含まれる事になります。

これは、今まで勉強してきたことを思い出してもらえればわかると思いますが、楽曲のキーとコード、そしてスケールはそれぞれが密接に関係していましたよね?

上記3種の方法論もよく見てみると、キー、コード、スケールの、それぞれを基準に考えていくものになっています。

スケールポジションの中にコードフォームを見ることが出来ますし、その時鳴っているコードの構成音は、その時使用されるべき音階(スケール)に影響しています。
(※そしてキーは楽曲の基準ですよね)

それらの事を踏まえた上で、今回は、

(3)、それぞれのコードにあわせた、モードスケールを使う。

この方法論について、主にやっていこうと思います。

いつもの様に、題材にするのはおなじみのこの進行。

Bm7(♭5)⇒E7⇒Am7

key=AmのⅡ-Ⅴ-Ⅰですね。

今回実戦するのは、(3)の『コードにあわせたモードスケールを使う』なので、前回までの内容を踏まえると、この進行に対してのモードスケールはこの様になります。

純粋にそれぞれのコードに対してモードスケールを分類した場合と、カッコ内の、それらのスケールの大本となっている基準スケールの、両方がわかるようになりましょう。
(※AエオリアンとAナチュラルマイナーは同じものですが)

次に、今回はkey=Amなので、実際にプレイするポジションを6弦5フレットのA音付近として、それぞれのモードスケール的に見た時に、スケールの切り替えを行う場合、以下のようなスケールポジションの切り替えが考えられます。

※例1


(※それぞれのスケールポジションについては過去のテキストも参考にしてください。)

この様に、3つのスケールを各コードごとに切り替えて演奏するのが(3)の方法論になるのですが、これをベースに練習してみると、アドリブトレーニングの初期段階では、上手くフレーズが繋がらずにただポジションを切り替えてパラパラ弾くだけに終止しがちです。

そこで、その状態を回避するための方法がいくつかあるのですが、まず最初に『それぞれのスケールを大本の基準スケールに単純化してみる』と言う方法があります。

これは前回も少し触れていますし、先ほど、モードスケールの名称での分類をした時も、
カッコ内に表されてましたね。

※例2

こうして見ると、コード進行の流れの中で、使う音が1音変わるだけで、指板上で大きく手(ポジション)を動かさずともチェンジに対応できる事がわかると思います。

直近での実用性では明らかに例2の方が勝っていますが、単純な知識の理解と言う点では、例1の様にポジションを見ることが出来るのも重要です。
(他にも、指板を横に大きく動くフレーズを弾きたい時は、例1の様な見方も必要ですよね)

なので、(3)の『コードにあわせたモードスケールを使う』と言う方法論は、基本的には、

例1の、

・それぞれのコードのベース音(トニック)を基準に見て、その音を中心としたスケールポジションを考える
(指板上での横移動を厭わない)

例2の、

・1つのスケールポジション周辺で、なるべくシンプルに(指板の横移動を抑えて)使うべきスケールの切り替えが出来るような見方を考える

と、この2つの要素から成り立っています。

そして、何度かお話している様に、最終的に3つの方法論は、バランスを見ながら混ぜて使う事になる(混ぜて使う、と言うよりはある程度は勝手に混ざる)のですが、まずは今例にあげた、2種類のスケール切り替えの譜例を弾いてみましょう。

どちらの譜例も、一応の譜割はありますが、あまり気にせずに好きなように弾いてみてください。

※譜例1、例1のそれぞれのコードにあわせたモードスケールの切り替え系
 (Bロクリアン ⇒ EHmp5↓ ⇒ Aナチュラルマイナーor Aマイナーペンタ)

※3、4小節目は、Aナチュラルマイナーと言うよりは、Aマイナーペンタ風です。

※譜例2、例2の大本の基準スケールへのポジション単純化系
(Aナチュラルマイナー ⇒ Aハーモニックマイナー ⇒ Aナチュラルマイナー)

※譜割が細かいですが、ゆっくりと弾いてみてください。

と、この様に、ポジション選びによって指板上で音を選ぶ感覚が変わってきます。

どうしても、解説としてわかりやすいものを譜例にすると、ある程度はトレーニングフレーズの様になってしまい、若干、実践的なフレーズからは離れてしまうのですが、ここでは、

『ベースとなる考え方によって変わる、ポジション選びの感覚』や『コードとスケールポジションに対する、フレーズ選び、音選びの感覚』

を掴んでください。
(※もちろん、上のようなフレーズが実際の曲で使えないわけではありません)

次に、方法論(3)のようなモードスケール的なポジション選びをしながら、その中で、方法論(2)の『それぞれのコードのコードトーンを狙う』と言う譜例を弾いてみましょう。

譜例3、例1のスケール切り替えの中でのコードトーンフレーズ
(Bロクリアン ⇒ EHmp5↓ ⇒ Aナチュラルマイナーのポジション切り替え)

この譜例では、1小節目の最後の音以外は、それぞれのコードの構成音しか弾いていませんね。
(※それぞれの音のインターバルを確認してみましょう。)

譜例4、例2のポジション単純化系でのコードトーンフレーズ
(Aナチュラルマイナー ⇒ Aハーモニックマイナー ⇒ Aナチュラルマイナーの切り替え内)

譜面にも表記してあるように、シャッフルのリズムで弾いてみてください。

若干、ジャズっぽいニュアンスのフレーズにしてみました。

こちらも、ほぼコードトーンで構成してあるので、それぞれのコード(のルート音)に対するインターバルを確認してみましょう。

では、今回はここまでです。

これらの方法論を理解した上で、今まであなたがコピーしてきた楽曲のフレーズを分析してみると、そのプレイヤーが何を考えて演奏しているのか?が見えてくるはずです。

ここ最近の一連の講座では、便宜上、方法論としてフレーズ構成の系統を分けていますが、これらは、それぞれが今回の譜例の様なフレーズにしなくてはならないわけではないですし、どれが正解で、どれが不正解、というものではありません。

なので、考え方の概要を理解して、奏法の系統を掴むことが大事ですね。

当然、自分がどんな表現をしたいか?と言う点や、楽曲の状況によって、何を弾くべきかは、その時々によって変わってきますよね。

なので我々が身につけるべき事は、『どんな弾き方をすると、どんな感じになるのか?』と言う部分です。

今はソロプレイを題材にしてコード進行とスケールの関係性を学んでいますが、基本的な概要はバッキングでもまったく同じです。

やはり、楽曲の大本としてのキーがあって、その上で、コードとスケールを相互に組み合わせていく様な感じで、フレーズは成り立っています。

そういった観点からギタープレイを捉えていくと、コピーしたものが、自分の中にアイディアとして蓄積されていきますので。

それではまた次回。

ありがとうございました。

大沼

※次回vol.56はこちら

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プロフィール

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名前:大沼俊一

ギタリスト、音楽家、ギター講師



~全てのギタリストに音楽の基礎教育と、
音楽を学ぶ事の楽しさを~


このブログでは「僕自身が独学で学んでいた頃、こんなことが知りたかった」と言うテーマで発信しています。

音楽そのものの構造を何も理解せずに、がむしゃらにコピーをしていくのもありと言えばありですが、どうしても練習効率が悪くなりがちです。

この先、どんなジャンルに進むにしても必ず役に立つ、ギタリスト必修の知識を、早い内に身に付けてしまいましょう。

ギターテクニックと、感性、知識、音楽理論を結び付ける事が、圧倒的な上達スピードを生み出す秘訣です。


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