どうも、大沼です。
今回は、
『学習の基本はなんだかんだ言って独学』
ということについて考えていきたいと思います。
これは何も、「誰からも習わず、教わらず、全部自力でやれ」という話ではなくて、
『何かを身に付けようとするとき、自分一人でそれと向き合っている時間の方が、実は圧倒的に長い』
ということです。
そして、この時間の質と量によって、人それぞれ伸び方が変わってくる。
僕は音楽専門学校の出身ですので、在学中はもとより、卒業後もとある先生のレッスンを受け続けていました。
基本的にそれらのレッスンは、先生が題材を持ってきて、生徒がそれに対応することになるのですが、今までやったことのない様なものであれば、その時初めて弾くわけですよね。
なので、レッスン中に取り組む題材について、「予習」の様な事が常に出来ているわけではない。(※複数回に渡っての続きモノの題材であれば出来ましたが)
この時、たまたま、自分が前に弾いたことのあるようなものであれば、それなりに対応できる可能性がありますが、そうでない場合「全然弾けない」ということもあるわけですよね。
で、そういった、全然弾けない時。
教えている側も、生徒が、少なくとも演奏の最低ラインに達していなければ、アドバイスのしようがないわけです。
言えても、「まずはもうちょっと身体に馴染ませてきてね」くらいになってしまいます。
まあ、
「そのレッスンでどんな題材をやるのかわからない(与えられた題材をその場でいきなりこなす)」
というのは、ちょっと特殊な環境でもあります。
なので、巷で受ける普通のレッスンであれば、多くの場合こちら(生徒)が普段やっていることの疑問点を持っていくことになるでしょう。
でも、これもまた、「普段(一人で)やっているから疑問点が明確に出てくる」わけで、その人が日頃から何もやっていなければ、問題点も何も浮かばないわけですよね。
これが、『学習の基本はなんだかんだ言って独学』という話の趣旨です。
もしかしたら、多くの人は、「毎日(もしくは頻繁に)レッスンが受けられれば、みんな上手くなれる」と思うこともあるのかもしれませんが、意外とそうでもないんですよね。
実際のところ、その人に主体性がなければ、どんなに素晴らしい先生でもその人を上手くすることは出来ない。
その人が、普段、個人的に取り組んでいることが大なり小なりすでにあって、「それに対するフィードバックという形」で要所要所を習う、教わる、というのが実は一番自然なものです。
(※もちろん、本人が普段から自力で十分に訓練していて、なおかつ、それなりの頻度でレッスンなどを受けられるならばベストだとは思いますが)
それに、自分で試行錯誤をしていなかったり「知識や技術を習得しよう」と自力でもがいていないと、人に習ったとしても「教わったことを漏らさず吸収する下地」が出来ていなかったりするんですよね。
実際にレッスンを受けたことがある人は分かると思いますが、その時、言われてすぐに気がつくこともあるけども、逆に、その時言われても気が付かない(指摘の意味がよくわからない)ことも沢山ある。
仮に、全く同じ話をされていたとしても、それを聞くタイミング(特に自分の状態、レベル)によって、得られるものが全然違ってきたりする。
自力ではあまり何もしていないのに最初から答えを求めたとしても、何も手に入らなかったり、実は明確に答えが提示されているのに全然気が付かなかったりするものです。
結局は、『自力で、自分自身の造詣を深めている』というのが基本中の基本なわけです。
それがあってこそ、他者からのアドバイスは意味をなすのですね。
なのでまずは『自分で自分を鍛える習慣』をつける。
これが第一です。
もしかしたら、今、この瞬間、悩んでいることもあるかと思いますが、実はまだ、自分一人で出来ることが結構な数あるはずです。
(※ただ、すぐに相談出来る人がいるならば、すぐに相談した方が良いことも多いので、この辺りのバランスは考えましょう)
試行錯誤の最中とか、やってもやっても上手くいかない間は、もしかしたら苦しいと感じることも多いかもしれませんが、「今よりも成長することを意識した行動」は、必ず自分の為になっています。
やはり、焦らず、地道に取り組んでいきましょう。
それではまた次回。
ありがとうございました!
大沼
P.S.
今回の話は「レッスンなどを受けるな」という話ではありませんので、受けられるなら受けてくださいね。笑
主に、普段の心構えというか、「ただ受け身なスタンス」にならないようにしないと、得られるものも得られなくなる、ということです。
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