どうも、大沼です。
先日、メルマガの読者さんから、
『弦交換はどのくらいの期間で行ったら良いのか?』
という主旨の質問をもらいました。
この辺り、誰しもこだわりが出てくる部分だとは思いますし、
色々試していくうちに、最終的には「好きにやっていいんだ」
と言う事がわかってきたりします。
とは言え、「好きなタイミングで張り替えてOK!」と言われても、
あまり経験のない内は迷ってしまうと思うので、
この機会にちょっと考えてみましょうか。
まず基本的に、弦交換のタイミングは、日々の練習量やプレイスタイル、
手汗のかき方(汗が多い人は錆びやすい)などによって変わってきます。
もし、1日2時間以上練習しているのならば、
月に2~4回くらいは変えたいところです。
(演奏後の拭き上げや潤滑剤でのケアをしていても)
後は使っている弦の種類にもよりますね。
エリクサーのような、値段が高めの弦を使っているのでなければ、
月に数セットは弦を確保しておいて、ある程度のスパンで交換したほうがいいですね。
弦の劣化には、”サビ”もありますが、もう1つ、
弾いているうちにだんだん伸びてくることによる、
”テンション(張力)の落ち”もあります。
(そしてピッチ(音程)もだんだん悪くなって来る)
多くの人は、”サビ”に気が行きがちですが、
この2つを同時に気にした方がいいですね。
エリクサーのようなコーティング弦は、サビにはめっぽう強いですが、
さすがにずっと張っていると、弦が伸びてテンションが落ちてきます。
アーミングやチョーキングを多用するスタイルの人は、
症状が特に顕著に出てくるでしょう。
僕の場合はエレキにはダダリオを使っていて、
ストラト系のロングスケールのモデルには09-42、
レスポールなどのミディアムスケールのモデルには10-46と、
掛かってくるテンションによって分けています。
そしてアコギにはエリクサーですね。
普通のブロンズの弦だと、数時間のリハ一発で弦が死ぬので。
巷の教本には”月1回は交換する事”みたいに書かれている様ですが、
やはりその辺りが、弦交換の最低ラインです。
プレーン弦の黒ずみが、クロスなどで拭いても取れなくなってきたら、
もう交換してOKと思っていいでしょう。
他にも交換の目安としては、テンションの落ち、ピッチの不安定感など、
色々な要素がありますので、日々、弦の状態を観察して、
自分なりの交換タイミングを見定めていきましょう。
本当に本当の理想を言えば、”毎日張り替えること”が理想ですが、
それはプロレベルに近い量を毎日弾いている場合ですね。
僕がもし、”1本のギターをずっと弾き続ける”と言うならば、
交換のタイミングは3日に1度くらいにします。
(気持ち的には毎日張り替えたいところですが、それはちょっとめんどくさいので)
もちろん、ライブやレコーディングがあれば、その都度張り替えますが。
人それぞれギターに触っている時間もまちまちだと思うので、
一般的な練習量であれば、”最低月1回”、”可能なら週1回”くらいの範囲で、
その都度調整していくのが理想だと思います。
では。
大沼
P.S.
僕はぬるぬるした感じがダメなので、潤滑剤は一切使いません。
P.P.S.
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