どうも、大沼です。
今回は、『ギターの練習に、youtubeなどの
動画コンテンツを使う時に気をつけること』
を、お話してきたいと思います。
『動画』と言うものは、それを見れば一発で『弾き方』がわかる為、
非常に便利なものですよね。
僕自身、音源を持っていない曲を耳コピするのによく使いますし。
ただ、動画は非常に便利な反面、
気を付けなくてはならない部分もあるのです。
その辺り、ちょっと確認しておきましょう。
まず、動画と言うのは基本的には『見る』ものですので、
『視覚』を使いますよね?
この、『目で見て確認できる』というのが動画(映像)の強みで、
youtubeなどが登場する前は、何度も何度も耳で聴いて、
あーでもない、こーでもないと、試行錯誤していたのです。
それが現代では、一発で視覚的に確認できてしまう。
これによって、格段に速いスピードで奏法の理解が進む一方、
動画があまり無かった頃に比べて、「とにかく耳で聴きまくる」
といった、『聴覚を鍛える機会』が減っています。
人間の脳と言うのは、
『同時に2つ以上の情報を処理できない』と、言われています。
と言う事は、動画を「見て」いる時は、視覚優位な状態ですので、
「聴く」力が著しく下がっている事になりますよね。
今、あなたはパソコンか携帯(スマホやタブレットなど)で、
この文章を読んでいると思いますが、ちょっと10秒くらい、
『あなたの周りの音を、耳を澄まして聴いて』みてください。
おそらく多くの人が、目を閉じて音に集中しようとしたか、
耳に意識が行って、視界が無意識の内に「ぼやぁ」っとした
状態になったはずです。
人間の五感というのは、そのくらい極端に、
一方に寄るのです。
と、言う事は、動画を見ている時は、本来、
聴覚から得られるはずのかなりの量の情報を
シャットダウンしている事になりますよね。
音楽と言うものは、『音』が主体である以上、
どう考えても『耳(聴覚)』が重要です。
これを、動画を見てわかった気になっていると、
「音楽」の重要な部分が全然インプットできていない、
なんて事になってしまいます。
動画は非常に便利ですが、視覚優位のコンテンツである事を理解して、
「目で見て得られる情報」を受け取り終わったら、
「耳でちゃんと聴く」とプロセスを踏みましょう。
やはり『音楽』をやっている以上、
『耳が鍛えられている』ことが大事です。
ちゃんと耳が鍛えられていれば、同じ音程でも、
ギターの何弦何フレットを使っているのか?まで
わかるようになります。
当然、耳コピにも繋がってきますし、
聴いただけで、今曲が(音楽的に)どんな状態なのか?も
少しずつわかるようになってきます。
目で見てわかることを確認したら、
早い内に『耳(聴覚)を使ってしっかりと音を聴く』
と言う、段階に入ってください。
動画の良いところ、悪いところ、両方を理解した上で、
上手く自分の上達に活かしていきましょう。
では、また。
大沼
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