さて、続いてやっていきましょう。
コード進行からのKey判別法の続きです。
前回は主に、ベースラインを聴き取って
コード進行を分析してみよう、と言うお話でした。
今回は、その他の、Key判別の参考にするべき
ポイントを考えてみましょう。
まず一つ目は、
・その曲の一番最初のコード
これが1度に当たるコード(ⅠM7orⅠm7)で
あることも多いです。
あくまで多いというレベルなので、
違うことも結構あります。
体感としては50~80%くらいでしょうか?
ジャンルにもよりますね。
二つ目は、
・その曲の最後のコード
これも1度に当たるコード(ⅠM7orⅠm7)
である可能性が高いです。
最後なんで、落ち着いたコードに
解決するわけですね。
こっちの方が、曲頭のコードより、
トニックコードであることが多いような気がします。
もちろんこちらも
1度に解決しないこともあります。
三つ目、
・Ⅴ7⇒ⅠM7(orⅠm7)の進行
これは、最近解説していた、
ドミナント→トニックの進行ですね。
Keyに対して、
不安定なコード(ドミナント)
→安定したコード(トニック)
と鉄板の進行なので、
Ⅴ7の後には、トニックである
ⅠM7(orⅠm7)が来ることが多いです。
このⅤ→Ⅰの進行の事を、
ドミナントモーションと言います。
このドミナントモーションという単語は
結構便利なので覚えておきましょう。
意味としては、単純にⅤ→Ⅰの進行を
表していると思ってもらって構いません。
(厳密にはちょっと違いますがその辺は後々)
さて、Keyを知りたい時、1度のコードがわかれば、
Keyが何なのかわかりますよね?
この辺もう少し解説してみましょうか。
この記事でちょこっと書きましたが、
ツーファイブワン(2-5-1)とか、いちろくにーごー(1-6-2-5)
とかっていうのは、Keyに対しての
ダイアトニックコードのインターバルのことです。
考え方は単純。
ツーファイブワン(Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ)なら、
その数字のダイアトニックコードを
当てはめてみればいいのです。
Key=Cで考えてみましょう。
ツーファイブワンなので、
Ⅱ度、Ⅴ度、Ⅰ度の
コード進行の事を表しています。
Cキーなら、
Dm7→G7→CM7の進行になりますね。
*Key=Cのダイアトニックコード一覧
Ⅰ、C(CM7)/トニック
Ⅱ、Dm(Dm7)/サブドミナント
Ⅲ、Em(Em7)/トニック
Ⅳ、F(FM7)/サブドミナント
Ⅴ、G(G7)/ドミナント
Ⅵ、Am(Am7)/トニック
Ⅶ、Bm(♭5)(Bm7(♭5))/ドミナント
Key=C時のⅡm7であるDm7は、ⅣM7であるFM7と
サブドミナントコードの代理関係にあります。
なので、
ツーファイブワンと言う進行は、
サブドミナント→ドミナント→トニックという
自然な進行なワケですね。
*サブドミナントなどの解説は、
この記事のリンクなどからどうぞ。
イチロクニーゴーとかもおんなじです。
メジャーキーの場合なら、
ⅠM7→Ⅵm7→Ⅱm7→Ⅴ7のことですね。
Key=Cだと、
CM7→Am7→Dm7→G7(→CM7)
という進行のコトを表しています。
トニック→トニック→サブドミナント→ドミナント(→トニック)
といった自然で力強い流れです。
このイチロクニーゴーは循環コードと呼ばれます。
正確には、イチロクニーゴー=循環コードではなく、
“トニック→色々な進行→トニック”の流れが循環していれば
循環コードなんですが、まあ、だいたい循環コードって言われたら
イチロクニーゴーのことを指しますね。
その辺は臨機応変に対応してください笑
さて、今やっているのはKey判別のお話でしたね。
ツーファイブとかイチロクニーゴーみたいな進行が、
結局、Key判別にどう役立つのか?というと、
もうその進行が出てきたらKeyなんてわかりますよね?
っていう話です笑
曲を聴き取っていて、
Dm7→G7→CM7といったコード進行が出てきたら、
「あーはいはいKey=Cね」ってなりますし笑
Bm7→E7→AM7って進行が出てきたら、
高い確率でその曲はKey=Aです。
もちろんいろんなアレンジがあるので、
例外も多々ありますが。
では、今回のまとめです。
主なKey判別の方法
・最初のコード
・最後のコード
・ツーファイブなど定番進行から読み取る
基本的にはこの三つです。
この三つを基本に、曲のアレンジとしての
転調、部分転調があったりなかったりします。
ですが、転調するにしても転調先のキーの、
ツーファイブを経由することがほとんどですし、
今まで解説してきた基礎を押えておけば、
それほど理解に時間はかからないと思います。
さて、ながーーーーーーいことやってきた、
Key=CとCメジャースケールを基本にした解説も、
今回で終了です。(たぶん)
なぜ、散々Cメジャースケールで
解説してきたかって言うと、一番わかりやすいからです。
基本的に#や♭が出てこないですしね。
とは言いつつも、今後もCメジャースケールは
基準として沢山出てくるんですが笑
次回からはマイナースケールについて
やっていきます。
今回もちょろっと出てきた
Ⅰm7とかが関係しているお話です。
今までは、徹底的に
メジャーキーとメジャースケールを解説してきましたが、
キーにはもう一つ、マイナーキーがあります。
実はKeyのお話の最初の記事で
ボソッと言ってたりします。
まだあんのかよ!って思った方もいるかもしれませんが、
メジャーキーを理解していれば、
マイナーキーは順番を入れ替えるだけです。
そのへんどういうことなのか?
これからやってきましょう。
ではまた!
shun
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